大人びた F side ページ26
‘‘ …… 北山 ”
その呼びかけに
北山は こっちを見て
『 ……あ 、藤ヶ谷 』
ホッとしたように 笑った 。
…… なにその笑顔
不覚にもドキッとしたんだけど 。
『 ごめんな 、無理言って 』
車に乗り込むなり
北山が申し訳なさそうに言った 。
『 ……別にいいけど 、こんな朝早くから電話きてびっくりしたんだけど 』
本当は 少しイライラしたけど
これは まだマシな方
北山じゃなかったら 絶対
途中で電話切ってた 。
別にいいけど 、なんて
俺は 北山に甘いのかもしれない 。
『 あぁ 、そうだよな 。ごめん 』
すると また聞こえてきた
申し訳なさそうな声 。
…… てか 、え？
理由 教えてもらえない感じ？
それは さすがにないでしょ
こんな時間に こっちは
北山のために動いたんだから
…… ん？
『 ……あれ？何でタクシー乗んなかったの？』
たまたま目に入った
道の端に止められたタクシー
その瞬間 俺は簡単に
そっちに思考がいった
なんでタクシーに乗んなかった？と 。
そして 何も考えずに
北山に疑問をぶつけた 。
すると 北山は
電話の時と同じように笑って
『 財布 持ってきてなかったから 』
と答えた 。
…… いやいやいや
あんた いくつだよ
そんなことを心の中で
つっこんでると
『 うわ 、ボタン空いてんじゃん 』
小さいけど 驚いた声が
聞こえてきて 。
…… はぁ？
と思いながら 北山に目をやると
ジャケットの中のシャツのボタンが
確かに 何個か空いていた 。
いや 、もはや はだけてると
言ってもいいかもしんない
北山は慌てて ボタンを
止め直してたけど 。
…… てか なんでそのことに
北山自身が気付いてないわけ？
『 ……なぁ 、何があったわけ？ 』
本人は話そうとしないけど
むしろ 触れてほしくないのかも
けど それを分かってて
言う俺のこと 許してよ？
こっちは 朝早くから
北山のために動いてんだから 。
聞く権利くらい
あるはず… でしょ？
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みつばち - しょーたむさん» しょーたむさん コメントありがとうございます！しょーたむさんの言葉凄く嬉しいです！しょーたむさんの期待に応えられるようこれからも頑張ります！！本当にコメントありがとうございました！ (2015年12月19日 12時) (
レス) id: 6cdb617c38 (このIDを非表示/違反報告)
しょーたむ(プロフ) - 北玉のこの小説すごく大好きで、最初からずーっと読ませてもらってます！毎回続きがすごく気になるので更新が楽しみです(^ ^)これからも頑張ってください！応援しています！ (2015年12月6日 10時) (レス) id: 42615a2d85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつばちsugar | 作成日時：2015年12月1日 22時
