ミツとオレとの関係性

好きだけど ページ30

何あれ …






そう思いながら 自動販売機の前にある
休憩用の椅子に座り込む 。







「 ……訳わかんない 」






なんで こんなことになってんのかも
メンバーに注目されんのも




…… 訳わかんない 。






嫌だな 、楽屋戻るの
絶対 ほら！って感じで


メンバーに見られる
それに 成海さんもいるし 。




そう思って俯いてると
ふと 視界が少しだけ暗くなった 。






…… え 、影？







そう思って 顔をあげると




…… なんで




ミツが 珍しく上から
オレを見ていた 。





「 ど …したの ミツ 」






驚きながらミツに聞くと
ミツは 「 んー？」と




自動販売機の目の前に立ち
悩んだように見つめる 。





…… なんだ 飲み物買いに来たのか




少し安心しながらも
好きな人 を見つめる 。






うん 、やっぱり
オレはこの人がいい




なんて熱くなった想いは
次の瞬間 いっきに冷静に冷めていく 。






…… オレだって ふわ〜としてるように
見られてるけど ちゃんと現実を見てる 。





少し切なくって
また俯向くと




何か買ったものが落ちる時にする
「 ゴトン 」って音が近くで響いた 。





…… ミツは楽屋に戻るんだよね




でも オレはまだここに
居ようかな 。





そんなことを思ってると
ギシッとソファが軋む 。





…… え？





すると ミツはごく自然に
ソファに腰掛けて 。





え 、戻んないの？楽屋





なんて オレが言える立場じゃないけど
そう不思議に思ってると





ミツが 柔らかい口調で







「 たまはさぁ 」



と オレに話しかけた 。

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