ミツとオレとの関係性

ミツらしさ ページ9

「 たまとご飯 久々な感じする 」





ご飯を美味しそうに食べながら
ミツがオレを見て言う 。






確かに久しぶりだな
こうやって ミツが目の前にいるの






けど 本音を言えば
首を横に振ったこと後悔してた 。






ミツは仕事熱心だから
ドラマの話するんじゃないか





その心配が頭から離れなくて
だから たまにちらっと様子を伺う 。






けど ミツは幸せそうな顔して
ご飯を食べてるだけで 。






…… そういえば 顔
近くで見たら 結構腫れてる







「 ……ん？ 」







思わず 新しくできた傷を
ガン見してると




ミツが そんなオレの視線に気付いて
不思議そうに首を傾げた 。







「 あ 、いや … 傷 大丈夫かなって 」






そう言うと ミツは
ふっと優しく笑った 。






「 だから大丈夫だって 。こんな傷 どうってことないよ 。傷は治るしね〜 」







‘‘ 大丈夫 ”





本当に 文字通り 大丈夫そうだった
……強がり とかじゃなくて 。








けど 怪我したのに
むしろ嬉しそうに笑ってるのは





…… ちょっと 違った意味で 大丈夫かな？








「 あ 、そーだ たまちゃん 」






その言葉に 本気の意味で
ドキッとした 。







…… ドラマの話題がくる？







けど ミツは 得意げに笑って
こっちを見た 。







「 今日はオレの奢りだから 」






……へ？






「 え 、なに？ミツがだすってこと？ 」





そう言うと ミツは
相変わらず笑顔で頷く 。






「 いや 、いいよ 。自分でだすよ 」





そう言うと ミツは
「 いーの 」と笑って






「 今日ぐらいだから オレが奢んの 。だから素直に甘えてよ 」




と オレに向かって言った 。






……ミツ 、機嫌いいのかな？






訳が分からないまま
とりあえずお礼を言う 。





ミツは頑固だからね






「 じゃあ … ありがとう 」





そう言うと ミツは
くしゃっとした笑顔で頷いた 。








…… なにその満面の笑み




いきなり そんな風に
笑うのはズルいよ 。

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