STORY.10 ページ10
平野side
「…お前こそ誰？」
今日もやっと昼休み
また名字さんとゆっくり話せるって
一緒にご飯を食べられるって
そう 思ってたのに
いきなりきた知らない奴が
俺の空間の邪魔をする
貴「ちがう…私が勝手に来てるだけ」
気がつくと
なぜか名字さんが 下を向いて話してて
俺が 気を使わせてしまったんやろかって
なぜかすごく ショックだった
平「俺は…平野紫耀。Ｄ組」
永「……永瀬廉。Ａ組」
Ａ組は 特進クラスで
優秀な生徒だけが集められている
そんなやつと 仲良かったんかって
なんだか 心が少し痛くなった
すると急に 永瀬廉というやつが
俺のそばまで来て 耳元で問いかける
永「…付き合っとん？Aと」
平「……それ、俺も聞こうと思ってた」
そう言うと 永瀬廉はすごく驚いた顔をして
ほっと胸をなでおろした
わかりやすいやつやなって
なんかちょっと 面白かった
きっとこいつも 名字さんのことが好きなんやろな
永「負けへんからな？」
平「俺だって」
さっきまで ガンつけあってたの思い出して
なんだか すごく面白くて
ふたりして 笑ってた
貴「え…？なに？え？なんで笑ってるん？」
名字さんは何が起きたのかわからなくて
すごく混乱してる
永 平「「なんにも」」
声があったのが面白くて
またふたりで笑ってると
貴「そっかそっかあ〜」
そう言って嬉しそうに名字さんも寄ってきて
空を見上げて
また 笑った
こんなにも笑ってるんなんて いつぶりやろう
何が面白いんか 明確になんてわからんけど
ここまで俺を変えてくれたのは
間違いなく きみだから
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作者名：KiKiRaRa ﾟ | 作成日時：2017年10月17日 19時
