向日葵 (ページ49)

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番外編③ ページ49

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祖母「あらあらあら、紫耀ちゃんどうしたの？」

平「おばあちゃん、」

祖母「そんなに泣いて、ほら、これで拭き。
プレゼント、気に入らなかったのかい？」

平「サンタさんがね、まちがえてん。
ぼくがほしいんは、しょうてんがいのおもちゃやさんの、ぶたさんで、」

祖母「そうかいそうかい。
じゃあ、今から買いに行こうか」

父「おふくろ、甘やかすのはやめてくれ
紫耀、しつこいぞ」

祖母「まあまあ、いいじゃないか
お兄ちゃんも一緒に行こうか。
おばあちゃんからのプレゼントだよ。」

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ああ、やっとクリスマスが終わる

次はお正月のものが置かれるから

ぼくは店の中に並べられるなぁ

まあどうせ、今年も誰にも買われなくて

ひとりぼっちで年を越すんだろうけど

平「おばあちゃん！こっち！」

……ん？

平「ああよかった。まだあった！
ぼくこのぶたさんがほしい！」

いやだからくまだけど

ほんとに？

ほんとにきてくれたの？

祖母「はいはい。……、紫耀ちゃん、これ、くまじゃないかい？」

平「ぶただよ！はやくはやく！」