STORY.33 ページ33
平野side
Aの話聞いて
しんどい思いして生きてきたん
俺だけじゃなかったんや、って
ずっとなんで俺ばっかりこんな思い、
みんな幸せそうな顔して生きてんのにって
それは俺の勘違いで
俺だけじゃなかったんや、
Aが幸せそうに見えるのは
それはずっとAが我慢してたからで
俺は逃げてたんや
今は無理でも
いつか俺もちゃんと向き合わなあかんなって
両親とも、兄貴とも。
そうこうしているうちにスーパーに着いた
「ここすごい安いんだよ〜」
って嬉しそうに隣を歩くA
カゴを持たないといけないから
1度離れる手
平「いいよ、カゴ、俺持つ」
貴「え?いいよ、別に」
平「ふふっええの、甘えといて」
そう言ってAの手からカゴをとる
貴「ありがとう」
そう言ったきみの顔は
俺の大好きな
まるで向日葵みたいな顔やった
貴「んー、今日の晩御飯何にしよっかな
紫耀、何がいい?」
平「…え?」
貴「何食べたい?」
そんな事聞かれたの初めてやった
幼い頃からずっとご飯はシェフが作ってて
一人暮らしを始めてからも
学校に行ってる間に家政婦さんが勝手に作って行く
やから別に好き嫌いとかそんななくて、
食べろって言われたもんを食べる
ただそれだけやったから
平「俺、そんな好き嫌いとかないから
別に何でもええよ」
貴「えーーどうしよっかなー、」
平「じゃあAが1番得意なもんにして
俺、それが食べたい」
貴「そっか!じゃあ行こう!!」
平「何にすんの?」
貴「えっへへ秘密!!!」
そう言って色んな食材をカゴに入れていく
普段何入ってるとか気にせんと食べてるからか
全然予想もつかんくて、
Aがなに作んのか楽しみやった
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ないと - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2017年11月2日 22時) (レス) id: a081d20ce8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KiKiRaRa ゚ | 作成日時:2017年10月17日 19時