向日葵 (ページ24)

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STORY.24 ページ24

貴方side

泣き疲れたのか

私は家に帰ったらお風呂に入って

そのまま寝た

夢の中で

私を呼ぶ声がする

.

「A…!!」

.

貴方は誰…？

.

「ごめんな、」

.

そう言って遠ざかって行く足音

.

待って、私を置いていかないで

行かないで、

.

目が覚めた

何故か私は泣いていた

私が今しなきゃ行けないことはなんだろう

紫耀に謝る？

紫耀から逃げる？

ううん、そんな事じゃない

私はいつも通り紫耀の元へ行けばいい

きっと紫耀にも何かあったんだろう

紫耀が何かを抱え込んでるなら

私がそれを聞いてあげればいい

そう思い起き上がってリビングへ向かう

いつも通り2人分のお弁当を作って

学校へ向かう

お昼休み

廉が

「一緒にお弁当食べようや！」

なんて私に言ってくるけど

ごめん、って断って

両手にお弁当を持って

階段を一段飛ばしで向かう

きっとまた、来んななんて言われちゃうんだろう

でも私は紫耀のそばに居たい

嫌われてもいい、

紫耀のそばに居れるなら、

.

貴「紫耀！！」

平「っ……なんで、」

貴「なんでって？お弁当食べようよ」

平「もう来んなって言うたやん」

正直すごい怖かった

紫耀が私に向けてる目が

初めて会った時より

比べ物にならないぐらい

私の事を威嚇している

そんな目だったから

だけどそんな事気にしない

私は紫耀を無視して紫耀の隣に座って

お弁当を広げる

そんな私を見て

紫耀は屋上から出て行く

貴「…ねえ！！
何か抱え込んでるなら私に言ってよ！
友達じゃなかったの？！」

平「…別に、」

貴「じゃあ……

私が何かしたんだよね、

きっと紫耀が気に入らないようなこと

ごめんなさい」

そう言って頭を下げた

暫くして頭を上げて紫耀を見る

紫耀の目は威嚇しているような目なんかじゃなくて

どこかちょっと寂しそうな、

でもあの時

2人でお弁当を話しながら食べてた

あの時の目だった

だけど紫耀は

何も言わずにどこかへ行ってしまった