STORY.14 ページ14
貴方side
ある日の事
いつものように屋上に行って
帰ろうと思い、下駄箱へ向かった
紫耀はもう少し居るみたい
.
…ない。
.
靴がない
靴を下駄箱に入れ忘れるなんて
そんな事する訳がない
.
…隠されたのかな
.
心当たりはあった
廉はこの学校で1番モテる、
紫耀だって顔だけで言うと
廉と同じぐらいイケメンだってみんな言ってたよね
きっとそれだ
そりゃあ良くも思わない人も居るだろう
どうやって帰ろう…
そんな事を考えていたら
後ろから笑い声がする
聞き覚えがある
この声……
後ろを振り返る
やっぱり…
.
.
私を見ながらくすくす笑っていた女子数名は
私が紫耀と休み時間を過ごすようになる前
ずっと一緒に居た子達だった
なんで。
一緒に居る時間は少なくなったけど
でもずっと友達だって信じてたのに
.
私は1人玄関に立ち尽くし
泣いていた
.
「なにしてんの」
.
私の後ろから声がする
.
.
廉、
.
.
靴を隠したであろう人達は
廉を見て逃げてった
永「…なんで泣いてんの、大丈夫?」
貴「うん、別に大したことじゃないの、大丈夫」
.
.
気づいたら
私は廉の腕の中にいた
.
.
.
永「なあ、俺の前では強がらんといて」
貴「…靴が、ないの」
永「…え?理由は?心当たりないん?」
貴「………ない」
紫耀と廉が理由だなんて
そんな事口が裂けても言えない
永「よし!!探そ!!!」
貴「え?」
永「俺も一緒に探すから!!
やからもうそんな顔すんな」
そう言って廉は靴を探しだした
廉、ありがとう
そう心の中で呟いて
私も靴を探した
.
永「A!!あった!!!」
貴「うそ…」
永「ほら!」
と言って
泥だらけの顔で廉はすごい嬉しそうな顔をしてた
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ないと - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2017年11月2日 22時) (レス) id: a081d20ce8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KiKiRaRa ゚ | 作成日時:2017年10月17日 19時