STORY.13 ページ13
貴方side
その次の日もその次の日も
屋上には誰も居ない
きっと寝坊でもしてるんだ
紫耀休みの日はよく寝てるって言ってたから
だけど放課後屋上に行っても
誰も居ない
今日も両手にお弁当を持って
屋上へ一段飛ばしで向かう
.
扉を開けると
そこには私がずっと会いたかった人が居た
.
.
貴「紫耀!」
平「A…」
.
.
紫耀の元まで走る
.
貴「紫耀……」
平「久しぶり、ちょっと風邪ひいちゃってて」
なんてへへって笑う紫耀を見て
ああ良かったって安心感で
泣いてしまった
平「…え?どうしたん?」
貴「もう、会えないかと思った…」
平「そっかそっか、大丈夫やで
俺はAに黙ってどっか行ったりせえへんよ」
貴「…ほんまに?」
平「うん、約束」
そう言って紫耀は頭を撫でてくれた
その時の紫耀の手はすごく大きくて
暖かかった
貴「あ、前約束してたやつ」
平「あ、お弁当?
もしかして俺が休んでる間ずっと…」
貴「うん、毎日お弁当2人分食べてて
ちょっと太っちゃったかも」
平「ごめんな、」
貴「ううん!全然!!
それより早くお弁当食べよ〜」
2人でお弁当を並べて食べる
平「……」
貴「……どう?」
平「うまい、めっちゃうまい」
貴「ほんまに?良かった、」
平「なあ、Aが大変じゃなかったらでええねんけど、俺のお弁当、毎日作ってきてくれへん、?」
貴「もちろん!全然いいよ!!」
平「ほんまに?ありがとう」
喜んでもらえてよかった
すごく嬉しかった
今日は凄いいい事ばっかりだな〜
なんて呑気に考えてた
.
あんな事が起きることなんて知らずに。
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ないと - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2017年11月2日 22時) (レス) id: a081d20ce8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KiKiRaRa ゚ | 作成日時:2017年10月17日 19時