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麗来side
先生たちに話したらちょっと心が軽くなった気がして、その途端身体が重いことに気がついた。
赤『ちょっとお熱高めだから、点滴させてね。
左の腕ちょっと失礼〜…』
「…っ、」
赤『ごめんね、痛いね。
我慢しなくていいからね。
よし、偉かった〜点滴終わるまで寝てていいからね。』
「コクッ、」
そのまま眠気がきて、体の力が抜けた。
紫『…らー?うららぁ〜?
点滴終わったよ〜』
「ん、終わりぃ?」
紫『どう?身体怠いの楽になった?
熱は落ち着いたみたいだけど。』
「楽になったよ、ありがと、」
桃『学校への連絡も、終わったよ。
先生たち、麗来が安心できるように再発防止対策考えて実行するし麗来の気持ちが落ち着くまで待つって言ってくれたよ。』
「…怖くてずっと行けなくなったら、…」
紫『そうなったら、無理して行かなくていい。
麗来の心が第一。』
「…もし、またいじめられたら…」
桃『もしそうなったのなら、麗来に寄り添って、麗来がしてほしいこと俺らがするだけ。』
「…本当に…?」
赤『本当。
麗来が不安な気持ち持ってるなら、俺らがその不安な気持ちの倍以上の楽しさを与えるだけ。
麗来が少しでも、楽しいなぁ、嬉しいなぁって思ってくれたら、それだけで俺らの居る意味がある。』
「…ありがと、グスッ」
紫『麗来、言いにくいこと勇気持って言ってくれてありがとう。
これからは少しでもいいから俺らを頼るんだよ?』
そう言われて、私はこの人たちに愛されている、少し心にある不安を預けてみても良いのかなと思えた。
それから、少しずつ心の健康を取り戻していった。
でも、まだ教室に入るのは不安が大きくて保健室登校から始めることにした。
先生たちは、いい判断だって言ってくれて少しずつ外に出られるようになっている。
そして今日。
【よし、今日は教室に入ってみよう。】
そう思えた。
この決断が良くても悪くても私が成長したのは間違いない。
いつかこのことを思い出として語れるように、
決意を胸に私は教室のドアを開けた。
fin
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詞音(プロフ) - 華さん» リクエストありがとうございました!これからも末永くよろしくお願いいたしますm(_ _)m (12月17日 21時) (レス) id: 2029cc8e27 (このIDを非表示/違反報告)
詞音(プロフ) - 華さん» 返信が遅くなってしまいすみません💦お時間を少しいただきますが、書かせていただきます! (12月14日 20時) (レス) id: 2029cc8e27 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - リクエストお願いします!!!長期入院やつらい治療で精神的に辛くなっていき笑えなくなってしまった夢主ちゃんにゆっくり寄り添いながらだんだんと回復させていくお話が見たいです (12月12日 22時) (レス) id: 381accaf09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詞音 x他1人 | 作成日時:2023年12月4日 7時