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紫side
阿部ちゃんによって、泣くことは何とかできるようにはなったけど、相変わらず笑顔は見れてないし、話もあまりしてくれない。
その間に、季節は夏から秋へと変わり始めていた。
紫『麗来〜？今日さ、中庭にお散歩行こっか。』
「ﾌﾙﾌﾙ、」
橙『麗来写真好きやろ？
紅葉の写真撮りに行こうや〜』
「…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ」
紫『あらあら、今日はゆっくりな日かなぁ〜
大丈夫大丈夫。無理に連れて行ったりしないからね。』
橙『…あ！せや！
麗来ちゃん折り紙好きやんな？』
「ｺｸｯ､」
橙『そろそろ壁の飾り変えたいんよ〜
ほら、あの飾り麗来ちゃんが小さい頃からそのままやん？
だから一緒にやらん？
康二たち、折り紙下手っぴやねん。
教えてくれへん？』
「…いいの…？」
橙『当たり前や〜ん！
教えてくれるん？』
「…ｺｸｯ､」
橙『ありがとうなぁ〜！』
康二は、本当に患者さんのことよく調べてるなぁ…
そして心の中に入るのも上手い…
うちの看護師たちは優秀です。笑
そんな事を医局でぐるぐると考えていたら、いつの間にか時間が経ってた。
紫『そろそろ、麗来の顔見に行くか〜…』
そう思い、ナースステーションに向かっている最中に康二らしき姿が目に入った。
紫『あ！康二！
麗来どんな感じ？楽しんでた？』
橙『ふっか、先生…ｸﾞｽｯ』
紫『え？ちょ、康二？どうしたの？』
橙『麗来ちゃんが…ｸﾞｽｯ麗来ちゃんが
笑ってくれました！』
橙side
「…これで完成…」
橙『…よいしょっと、
おぉー！できたぁ！
麗来ちゃん、教え方上手やなぁ〜
康二すぐ出来てもうたわ〜』
「ここの折り方変えたら…違うのになる…」
橙『そうなん!?
教えて教えて！』
今、ナースステーションの休憩室で折り紙をしている麗来ちゃんと俺。
桃『おつかれ〜
お！麗来折るの上手いねぇ〜』
「…ありがとう…」
桃『よし、俺も折り紙しよ〜！』
橙『ん？さっくん何作っとるん？』
桃『ん？電気ネズミ作ってる！』
橙『え、それ絶対ちゃうやん笑』
桃『電気ネズミだって〜！』
「ふふっ、」
え、笑った…
やばい、俺泣きそう…
橙『ちょ、ごめん。
お手洗い行ってくる。』
トイレまで涙は我慢…しようと思ったのに…
ふっか先生に声をかけられて、我慢の糸が切れた。
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詞音(プロフ) - 華さん» リクエストありがとうございました！これからも末永くよろしくお願いいたしますm(_ _)m (12月17日 21時) (
レス) id: 2029cc8e27 (このIDを非表示/違反報告)
詞音(プロフ) - 華さん» 返信が遅くなってしまいすみません💦お時間を少しいただきますが、書かせていただきます！ (12月14日 20時) (レス) id: 2029cc8e27 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - リクエストお願いします!!!長期入院やつらい治療で精神的に辛くなっていき笑えなくなってしまった夢主ちゃんにゆっくり寄り添いながらだんだんと回復させていくお話が見たいです (12月12日 22時) (レス) id: 381accaf09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詞音 x他1人 | 作成日時：2023年12月4日 7時
