カキツバタの花言葉3

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その時は突然来た。

橙『先生、麗来ちゃんのお熱下がりませんわ〜』

赤『んー…今点滴入ってるっけ？』

橙『今日の朝抜きましたね…』

赤『…とりあえず、点滴落とそっか。
水分取れて無いからね…』

朝から微熱があったんだけど、夕方になって上がって来ちゃったみたい。

いつものように、泣いて疲れて寝ちゃったんだけど…

その日の夜…

《白『宮舘先生！麗来ちゃんが過呼吸起こしてます！』》

赤『分かった！
点滴は？』

《白『抜かれてました！
今、康二くんが入れようとしてますが、結構パニックになってます！』》

赤『そうか…
出来るだけ落ち着かせながらやって。
俺も今向かってる。』

《白『はい！』》




ｶﾞﾗｶﾞﾗ

赤『麗来〜？』

「うわぁぁぁぁぁ〜！
来ないで！ﾊｱｯﾊｱｯ、」

赤『大丈夫だよ？舘先生だから。』

「来ないで！
もう何もしないから！ﾊｱｯﾊｱｯ、」

赤『分かったから。
でも苦しくなってるよ？
ほら、ベッド戻ろ？
もしもしするから。ね？』

「触んないで！
出ていって！ﾊｱｯﾊｱｯ」

赤『分かった。分かったから。
じゃあ、ふっか先生にしよ？
それならいい？』

「だめぇ！
麗来、みんなに嫌われてるから！
だから、先生たち嫌なことするんだ！
嫌いなら放っておいて！ﾊｱｯﾊｱｯ、」

赤『放っておけないよ？
ほら、ちゃんと酸素吸えてないからお口の色変わってきてる。
ちょっとひゅーひゅーって音もしてきてるし、麗来苦しそうだよ？』

「ﾊｱｯﾊｱｯ、ひーくん、ｸﾞｽｯ」

赤『うん、ひーくんね。
呼ぼうね。だからベッド戻ろうか。』

「ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ、ﾊｱｯﾊｱｯ、」

赤『大丈夫大丈夫、ちゃんと呼ぶからね。
ちょっともしもしさせてよ〜』

「ｯﾊｧ､ﾊｱｯﾊｱｯﾊｱｯ、ﾊｱｯﾊｱｯ」

赤『怖くないよ〜大丈夫だからね。』

「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ、ﾊｱｯ、」

白『偉い偉い、』

赤『ネブライザーと、さっき抜いちゃった点滴やろっか。
佐久間〜照の事呼んでくれる？
まだ帰る時間じゃ無いからきっと教室にいると思うから。』

桃『分かった〜』

橙『ネブライザー持ってきます。』

白『点滴持ってきますね。』

「ﾊｱｯﾊｱｯ、ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」

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