雪見さん家の末っ子は病弱!?8 (ページ9)

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紫side

喧嘩の発端はちょっとしたことだった。

今日は土曜日で、クリニックも午前だけ。
午後から遊びにでも行こうかって話していたところだった。

緑『あ、でも昼から雨らしいよ？』

橙『えーじゃあ遊園地行けないね…
だって、真都。

え、反応無し？真都？』

白「…」(耳を痛そうに触る)

紫『真都？康二お話してるよ？聞かないの？』

白「んえ？ごめんね、きく…」

紫『てかさ、真都耳痛いんじゃないの？』

白「…いたくない、」

紫『そ、なら耳の中診せてよ。
痛くないなら触っても良いよね？』

白「ダメ、」

紫『なんで？』

白「…もう、いいじゃん。
まいと1人でこうえんいく、」

紫『ちょっと待ってよ。』

白「はなして！
やだぁ！」

紫『…じゃあもういいよ。
勝手にすれば？真都1人で病院行けばいいよ。』

白「ｸﾞｽｯ、」

紫『お兄達もイヤイヤする子病院連れて行きたくない。』

白「ｸﾞｽｯ、ｸﾞｽｯ
うわぁぁぁぁぁぁん！」

紫『泣いても無駄。
知らない。真都がそれでも良いって思って言わなかったんでしょ？』

白「ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ、もういいもんｸﾞｽｯ」

紫『もういいなら良いよ。
お兄本当に知らない。』

白「ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ、」

その後、買い物があって少し家を空けたんだけど…

緑『辰にぃ！真都が居ない！』

紫『え…でも、靴あるよ…？』

ﾌﾟﾙﾙﾙｯ

まあ、こんな感じの経緯なんです…

ｶﾞﾁｬｯ

紫『すみません、雪見真都の兄です。』

受『お待ちしてました。
こちらでお待ちください。』

受『すみません、お待たせしました。
真都くんなんですけど、ちょっと鼻水が酷いので森本先生が処置した方がいいかもって事だったんですけど…』

紫『あ、分かりました。
僕ここで待ってるんで、お願いしても良いですか？』

受『分かりました。
ではもうしばらくお待ちください。』