雪見さん家の末っ子は病弱!?8 (ページ49)

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そのまま救急に走って、今はICUに居る。

あれから3日が経った。
真都の病状は変わらなかった。

紫『真都〜辰にぃだよ〜
びっくりしたね。でも、もう大丈夫だからね。
早く起きてよ〜』

そう言って、涙が溢れた。

紫『真都…俺真都が居ないと無理だよ…
真都の学校の話とかもっと聞きたいよ…。
起きて…
お願いします…。』

そう願ったその時…！

ﾋﾟｯﾋﾟｰｯ､ﾋﾟｯﾋﾟｰｯ､

呼吸器のアラームが鳴り響いた。

真都の呼吸と合わなくなったのだ。
つまり、息が出来てる。

紫『真都！真都！』

呼びかけると、うっすら目を開けてくれた真都。

ジェシーも駆け付けてくれて、軽く診察してくれた。

ジ『大丈夫そう。
真都〜ちょっと苦しいの我慢ね〜』

白「ｵｴｯ、ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ、ｯﾊｱｯ､ｽｩ､ﾊｱｯ

たつにぃ…？」

今まで呼吸器が入ってたから、声はガサガサだけど俺の顔を見て、名前を呼んでくれた。
意識障害も無い。

紫『真都…ｯｸﾞｽｯ良かった…』

白「たつにぃ…ありがと…ﾊｱｯ、
まいとくるしいのきづいてくれた…ﾊｱｯ
ひーろーだね、んふふっ、」

紫『こちらこそ、生きててくれてありがとう。』

そこからの回復は凄まじかった。
1週間後には退院出来るまでに。

白「たつにぃ…これたべたいの、」

紫『…あ〜これ真都食べられないわ。
えびさん入ってるもん。
また苦しくなっちゃうよ。』

白「えー…」

紫『あ、じゃあこれは？』

白「これがいい！」

紫『ん、じゃあこれにしよう。』

アレルギーってマジで怖いなって改めて思った。
いくつかの初期症状から見極めるのって実はすごく難しくて…
今回なら、顔の赤み・腫れ、下痢、冷や汗、蕁麻疹、そして元気が無くなった、これだけで特定するのは難しい。
だからこそ、初めての食材には少し気を張ってないといけないのかなと思う。

でも、今回ジェシーが意識下に踏み切ってくれたこと感謝してる。俺、絶対無理だって考えてたから。

ジェシーだって心が傷んだだろう。
それでも大切な仲間を守ろうとしてくれて、それだけで俺らは嬉しい。

これからもよろしくね。相棒さん達。

fin