雪見さん家の末っ子は病弱!?8 (ページ4)

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紫side

紫『分かった分かった。
でも、危ないからそれ置いて？』

白「やだ！おかない！」

紫『なんで？なんでそれ置いてくれないの？』

白「いやなんだもん！」

紫『じゃあ、勝手にしなよ。
でも、それ振り回して誰かに刺さったら真都警察に捕まっちゃうからね。』

白「いいよ！つかまるもん！」

紫『捕まったら、おにぃ達にもお友達にも会えないからね。』

白「…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ、」

紫『真都おいで。』

白「ﾌﾙﾌﾙ、やだ。」

紫『まだしない。
お話するだけ。』

白「しない！しない！しない！
やめて、やめてよｸﾞｽｯ」

紫『わかったって。』

白「わかってないじゃん！」

ちょっと興奮気味か…
とりあえず落ち着かせないと。過呼吸の引き金になる。

紫『真都、1回落ち着こう？
注射ちょっと待ってもらうから。』

白「ﾊｱｯﾊｱｯ、やだってばぁ！
きょう、やらないの！」

紫『でも、もう準備終わってるの。
あと真都だけ。』

白「うわぁぁぁぁん、
もう！」

全『あ！』

ｸﾞｯ
紫『それはダメ。
真都の腕チクチク縫わなきゃいけなくなっちゃうよ。』

白「うわぁぁぁぁん、いいのぉ、」

紫『辰兄が良くないって思って言ってるの。』

白「まいとがきずついたら、みんなちゅうしゃやめてくれるもん！」

黒『それくらいなら、辰兄が怪我する。
真都にこれ以上怖くて嫌な思いして欲しくないもん。』

白「なんで、なんで！」

辰『真都の事が大切だからだよ！
真都が傷付いたら、みんな悲しい。』

白「かなしくない！
じゃあちゅうしゃいやだからやめて？」

紫『それは出来ない。
もし、体の中に菌が入ってきちゃったら今の真都だったら苦しい思いするかもしれないから。』

白「いい！くるしいままでいい！」

紫『お熱いっぱい出て、咳コンコンして、真都の嫌なこといーっぱいしなきゃいけないよ？それでもいいの？』

白「ﾌﾙﾌﾙ、やだ、」

紫『でしょ？お兄達も真都が嫌だなって思うこと、したくないの。
本当は、注射も止めてあげたい。
でもね、注射するだけで罹っても病気と戦ってくれるから、真都が嫌だなぁって思うこと少なくできるよ？』