雪見さん家の末っ子は病弱!?8 (ページ1)

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時には優しく、時には厳しくページ1

黄side

紫『ねぇ、何回言ったら分かるの？

このお薬は真都の体が苦しくならないようにって出してるんだよね。
なのに捨てちゃったら、苦しくなるのは当たり前じゃん。』

朝から辰にぃにこってり怒られてるのは、うちの末っ子。
なんでも、昨日ゴミを捨てようとしたら未開封の薬が捨てられていたらしい。
それは怒られるわ。
でも、当の本人には全然刺さってない。

紫『ねえ、聞いてる？
真都に言ってるんだよ？』

白「そんなになんかいもいわれなくてもわかってるもん！」

紫『じゃあどうして何回もやるの？
そんなにお薬嫌なんだったら辞めればいいじゃん！

その代わり、真都の好きなダンスも学校も行けないからね？』

白「やだ！」

紫『いい加減にしなさいよ？
さっきから、にぃにが話してるんだよ？
どうしてこっち見ないの？
お話してる人の顔みてお話するんだよ？』

白「もうぜんぶやだ！
まいとなんてしんじゃえばいいんだ！」

？『あ？』

黄『ちょ、大にぃ…』

桃『おい、いい加減にしろって。
死んじゃえばいい？
縁起でもねぇこと言うな』

白「ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ」

桃『ちょっと来いよ。』

黄『え、ちょっと。』

紫『口出しはしないでおこう。
1番情熱かけて資格取ってんのあいつだからさ。』

元々、体があまり良くなかった大にぃはお世話になった医療従事者に恩返しがしたいと看護師になった。

それにあまり表に出さないけど、真都が苦しんでいる時には心配しすぎて熱出すことも少なくない。

だからこそ、真都に死んじゃえばいいって言われて傷つくのは誰がどう見ても分かる。