映画とスクリーン(マーク) ページ10
映画を見るためのプロジェクターの調子が悪いとフロントに電話が入った。
『予備のプロジェクターと…、』
機材を乗せたワゴンを押して部屋に向かう。
毎日チェックしてるはずなんだけどな…、とぼんやり考えながら部屋のベルをつついて部屋の主を待つ。
「お…すいません…。ボタン押しても反応しなくて…。」
『こちらの不備で申し訳ありません。確認するので一旦失礼しますね。』
ほんの少し散らかった部屋に入りプロジェクターやスクリーンを確認すると、どうやら完全に当ホテルの不備のようだった。従業員を説教だなぁこれは。
『すぐに取り替えますね。』
興味深そうに見てくるのは少し気が散るが、見るななんて言えるはずもないので気にしないようにして作業を続ける。
ついでにスピーカーの位置も調節しつつ、残りの作業は動画の再生だけにしてマークさんの方に体を向ける。
『大変お待たせしました。あとはご自身のスマートフォンと接続していただいて、再生するだけになります。』
「Oh〜,Thank you〜!!助かりました‼えーと…コーラとチキンを置いて…と』
冷蔵庫からコーラとチキンを抱えてくるマークさんがコーラを落としてすぐに手を伸ばす。
「おわっ！！！ナイスキャッチ…」
『…炭酸が溢れそうなので新しくコーラをお持ちしましょうか？』
「いや流石にそこまでは…」
テーブルの上に慎重に置いて缶を開けるマークさんを見守る。
確実に溢れると思うけどなぁ…。
「あっ」
そらそうだ。
申し訳なさそうにこちらを見るマークさんに思わず小さく笑ってしまいつつ、タオルを持ってくるために一旦部屋を離れた。
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ともか(プロフ) - やばいです。最高すぎます。続き待ってます！！ (3月9日 0時) (
レス) id: 6e7d6243f2 (このIDを非表示/違反報告)
Cat - 設定もお話も最高すぎて楽しく読ませていただいてます！続きが楽しみです〜！ (8月15日 15時) (レス) id: 611b93409c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼさつ | 作成日時：2023年7月17日 14時
