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『舌を噛んでしまった時はあまり水を飲んで濯ぎすぎないようにした方がよろしいですよ。』
「え、そうなの？」
『止血をした方がいいからです。濯いでしまうと止血が遅れてしまいますから。』
「なるほど…」
噛んでしまった自分の舌をスマホで確認するジョンウさんの顎に手を添える。
不思議そうに見上げてくる顔は可愛らしいが、人間は血を栄養として吸収できないのに血を飲み込んでしまうのか勿体なくて、何も言わずに唇を重ねた。
ジョンウさんの口の端から溢れる血液混じりの唾液でさえ勿体ない。
「ん、ふぁ、ぅ、なん、っ？」
椅子の前に座り込んでそのまま私の上に跨らせるように引き寄せると、とろんとした目で私のキスに必死にこたえようと頬に手を添えてきた。
「っは、ぁ、ぁれ？なんでこんな、あれ、」
意識が戻ってきた時に時に自分が異性に跨ってたらもちろん驚くだろう。途中までしっかり記憶があったなら尚更。
『傷口はどうですか？』
「傷口…？あっ、噛んだ…のに無い！痛くない！！」
「それはなによりです」
「いやそうじゃなくて！それよりも！ごめんなさいこんなこと、いつの間にかお酒飲んじゃったのかな、Aさんは綺麗ですけどこんなことするつもりなくて…」
『お気になさらず。』
「お気になさらずってそんな…」
『料理は美味しかったですか？』
「それはもちろん！」
『私も美味しかったです。』
私の言葉に首を傾げるジョンウさんを立ち上がらせて椅子に座らせる。
『杏仁豆腐か豆花のどちらにしますか？』
「…豆花で」
子犬のように見上げてくる顔を横目に皿を片付ける。
台湾料理は少し刺激的で舌がピリつく。
今度から狙った人間は直前に辛い料理食べさせないようにしないと私が癖になってしまいそう。
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ともか(プロフ) - やばいです。最高すぎます。続き待ってます！！ (3月9日 0時) (
レス) id: 6e7d6243f2 (このIDを非表示/違反報告)
Cat - 設定もお話も最高すぎて楽しく読ませていただいてます！続きが楽しみです〜！ (8月15日 15時) (レス) id: 611b93409c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼさつ | 作成日時：2023年7月17日 14時
