レストランと個室(ジョンウ) ページ8
「Aさんのおすすめのメニューってなんですか？」
『オススメですか…。各国の料理を揃えてるので好みにはなりますが、私は台湾料理が好きですよ。』
「わっ、ほんとですか？うちのメンバーにも台湾の子がいて〜…」
そう言ってメンバーについて話すジョンウさんは、これからの食事を心から楽しみにしているんだろう。
夜景の綺麗な個室に案内すると、興奮気味にスマホを取りだした。
「写真撮ってもらっていいですか？」
『もちろん』
私が映らない角度を考えながらポーズを撮っているが、そんな心配しなくても鏡にもガラスにも私の姿は映ることはないので安心してほしい。
早々に注文を済ませたジョンウさんは私が個室を去ろうとすると「え？」みたいな顔をしてきたので、大人しく個室に留まる。
少し、というかとても懐かれたようだ。
「Aさんはずっとここで働いてるんですか？」
『そうですね、10年程になります』
「10年！？え、Aさんって、いや聞いたらだめか…」
おそらく年齢を聞こうとしたんだろうジョンウさんは寸前で踏みとどまったようだ。
私も誤魔化すのが面倒だから大変助かる。
その後運ばれてくる料理に気を取られて私の年齢の事は頭から抜け落ちたジョンウさんは、美味しそうに大量の料理を食べ進めていく。
すらっとしたスタイルとは裏腹によく食べる人らしい。
料理の一つ一つに美味しい！と反応する姿はまるで子供だ。
シェフに伝えておこう。かなり喜ぶだろう。
「あだっ、噛んじゃった…」
小さく呟いたジョンウさんに紙ナプキンをお渡しして空いたお皿をテーブルの端に寄せる。
眉を下げて水を飲む姿が可愛らしくてどうしても笑ってしまいそうだった。
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ともか(プロフ) - やばいです。最高すぎます。続き待ってます！！ (3月9日 0時) (
レス) id: 6e7d6243f2 (このIDを非表示/違反報告)
Cat - 設定もお話も最高すぎて楽しく読ませていただいてます！続きが楽しみです〜！ (8月15日 15時) (レス) id: 611b93409c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼさつ | 作成日時：2023年7月17日 14時
