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私の倍は太いであろう筋肉質な腕を持ち上げて、ベッドに大の字になって寝ているジャニーさんの手首にちゅ、とキスをする。
首から血を飲んだら酔っ払ってしまいそうだから流石にやめた。
飲みやすいように私の太ももの上に肘を固定して、唾液で皮膚を湿らせて歯を立てた。
昔会った人間に、お前は蚊みたいだと言われたことがあるけど、その時私はなんと返したっけな。
考え事をしながら少し控えめに皮膚を噛んで血を吸い出す。
やっぱりどうしてもアルコールっぽくて喉を通る血がびりりと熱くてくらくらする。
テヨンさんの後だからか晩酌をしてる気分。
あぁだめだ、少しのつもりだったのに、脳がアルコールに溶かされて止まらない。
血が口から溢れるのも構わずに舌を這わせながら肩に吸い付く。
思ったよりも強く噛んでしまって、ジャニーさんの体が揺れてベッドがギシリと唸るのを感じた。
「ほんとにヴァンパイアって存在するんだ」
するりと頭を撫でられて、垂れた前髪を耳にかけられる。
困惑もしてなければ嫌悪感もない視線に少し戸惑いながら口を離してジャニーさんを見下ろす。
指先で輪郭をなぞる姿は色気があってあまりにも甘美的だ。
「だからこんなに美しいんだね」
『…器が大きいを通り越してますね』
足に乗せていた腕はいつの間にか私の腰を撫でて今にも引き寄せられそうな気がしてならない。
「美味しそうな顔してたら怒れないし止められないよ」
私から手を離して呑気に自分の手首を見つめるジャニさんに小さくため息をついた。
吸血行為を甘く見てるとそのうち跡形もなくなるくらい吸ってしまうかも。
確かそんなことを昔に言った気がする。
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ともか(プロフ) - やばいです。最高すぎます。続き待ってます！！ (3月9日 0時) (
レス) id: 6e7d6243f2 (このIDを非表示/違反報告)
Cat - 設定もお話も最高すぎて楽しく読ませていただいてます！続きが楽しみです〜！ (8月15日 15時) (レス) id: 611b93409c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼさつ | 作成日時：2023年7月17日 14時
