充電器とゲーム(テヨン) ページ4
『ゲームの充電器、ですか？』
「はい…持ってくるのを忘れてしまって…」
『ゲームの機種をお伺いしてもよろしいですか？』
「Switchってやつで、」
『かしこまりました。直ぐにお持ちします。』
「ありがとうございます、お願いします。」
充電器を届けて、と部下に頼もうとしたがちょうど皆手が空いていないらしく、私が持っていくしかないらしい。
一応2つ持っていくか、とエレベーターに乗り込む。
忙しい人ほど時間を消費してでもゲームをするもんなんだな。
すごく気持ちがわかるから少し親近感を持ってしまう。
『お待たせしました』
「わ、早い。ありがとうございます。」
充電器を渡したのにまだ要件がありそうな表情で目を泳がせている目の前のお客様に首を傾げる。
「えっと…」
『はい、どうかされましたか？』
「もしかしてゲームとか詳しいですか？」
突然の質問に少しびっくりしてしまう。
「あっ、いや、Switchって言ってすぐ分かったようだったので…あでも知ってるだけかもしれないのか…すみません…」
鋭さのある整った風貌とは裏腹に、随分可愛らしい反応をする人だなと思いながら笑顔を貼り付ける。
『なんのゲームをされるんですか？』
「えと、最近はどうぶつの森、とか…」
『良いですね。私も時間が空いた時にしていますよ。』
私の言葉にお客様がぱぁっと花が咲いたような笑顔になる。
「あの、もしよかったら、ルームサービスとして僕とゲームしてください」
初めてかもしれない。
チェスの相手やホテル内の運動施設で相手をしてほしいと言われることはあるが、ゲームを一緒にしたいと言われたことはなかった。
『はい、もちろん。』
「じゃあ住人作りましょう！名前聞いていいですか？」
『Aです』
「じゃあ、Aさん！お願いします！」
お客様相手で気楽ではないにしろ、ゲームをして給料が発生するなんて最高だなぁ。
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ともか(プロフ) - やばいです。最高すぎます。続き待ってます！！ (3月9日 0時) (
レス) id: 6e7d6243f2 (このIDを非表示/違反報告)
Cat - 設定もお話も最高すぎて楽しく読ませていただいてます！続きが楽しみです〜！ (8月15日 15時) (レス) id: 611b93409c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼさつ | 作成日時：2023年7月17日 14時
