【仕事の話】 ページ3
楽しそうにエレベーターから降りた女性はびっくり仰天。
話が違うと喚き始めたので仕方なく拘束しながら警察へ引き渡す。
「話が違うじゃない！！！いい加減にしなさいよ！！！」
『あの女性の侵入を許したのは誰ですか？信用に関わりますよ』
「すみません！！裏口の鍵が壊されてました！！」
『…器物損害罪でちょうどいいですね。警察の方には伝えましたか？』
部下と少し話し込んでいると、疲労困憊という言葉が似合う男性が申し訳なさそうに話しかけてきた。
本日宿泊されるアイドルグループのマネージャーだ。
「すみません…大変ご迷惑を…」
『いえ、お客様が謝られる必要はございません。当ホテルのセキュリティが甘かったせいでお客さまに大変ご迷惑をお掛けしました。お詫びと言ってはなんですが、お客様もお疲れのようですし、お部屋にマッサージ師を向かわせます。』
「えっ、いやそんな…」
『男性のマッサージ師なので心配も必要ないはずです。今回は誠に申し訳ございませんでした。』
深々と頭を下げれば申し訳なさそうに、それでいてこちらの様子を伺いながら受け入れてくれた。
アイドルのスケジュールの管理ってだけで相当大変だろうに、こうやってアイドル以外のことも頭下げて回るのは疲れるだろうな、なんて
所詮他人事だからそれ以上の感情は湧いてこないけど。
「マネヒョン、サセンは？」
「警察に引き渡されたらしい」
「まじ？対処早いね」
「ほんとにそうだよ。助かった…」
人が集まりそうな予感がしたからマネージャーさんにもう一度頭を下げてフロントに戻る。
「Aさん、大丈夫でしたか？」
『大丈夫です。あの団体のお客様がいる間はいつもより人の出入りに気をつけてくださいね。そして無理に対処しないように。すぐ私を呼んでください。』
「あ〜…心強すぎます…」
フロントにいるのは本来であれば孫…ひ孫くらいの年齢差の子達だ。
頼られて悪い気はしないし可愛い。
壊された鍵のこともあるし早めに対策も考えないと、とお客様用の笑顔を張りつけてフロントに立った。
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ともか(プロフ) - やばいです。最高すぎます。続き待ってます！！ (3月9日 0時) (
レス) id: 6e7d6243f2 (このIDを非表示/違反報告)
Cat - 設定もお話も最高すぎて楽しく読ませていただいてます！続きが楽しみです〜！ (8月15日 15時) (レス) id: 611b93409c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼさつ | 作成日時：2023年7月17日 14時
