🩸 ページ16
「えっ、力強すぎ…」
『人が嫌がることはしてはいけませんよ』
少なくとも吸血鬼ににんにく食べさせようとしてるんだからなかなか過激な行動をする人には違いない。
『もし私がわるーい吸血鬼だったら、にんにく食べさせた時点でヘチャンさんはもう生きていなかったかも』
首筋を指先で撫でてそのまま首を掴む。
ヘチャンさんの目が恐怖に染まる。
『私はいつも人間に気を遣って乱暴しないように傷付けないように抑えてるのに、無力なくせに騒ぎ立てて、ほんとに、』
ほんとに、人間は可愛いなぁ…
恐怖で体が動かないヘチャンさんを無視してズボンの裾をたくしあげる。
膝を私の肩に乗せてそのまま太ももに舌を這わせれば慌てたように抵抗を始める。
「ぅあっ！？どこ舐めて、っんだよ！！」
『次抵抗したら傷口が裂けると思ってくださいね』
私の声にまた体を固くして口を噤んだ。
あぁやっとだ、と噛み付いて喉を潤していると太ももで頭をぎゅう、と挟まれる。抵抗…という程ではないけど。
ヘチャンさんの顔を見ると顔を真っ赤にして何かを堪えるように目を瞑っている。
口元を隠す手は強く握りしめられていて健気だ。
太ももから口を離して、ヘチャンさんの体を無理やり引っ張って起こすと、肩で息をしながら私を見つめてくる。
『悪いことした罰だから、これ、残しておきますね』
太ももを指さしてそう告げると慌てたように噛み跡を確認している。
既にかさぶたのようになった歯型と、上下の犬歯の部分は赤黒く痣のようなものがくっきりと残っている。
久しぶりに痕を残して少し機嫌がいい。
「いつ消えるのこれ…」
『君が吸血の気持ちよさを忘れるまで』
「ぇ」
情けない顔をしたヘチャンさんをベッドに残して部屋を後にする。もちろんベットシーツは忘れてない。
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ともか(プロフ) - やばいです。最高すぎます。続き待ってます！！ (3月9日 0時) (
レス) id: 6e7d6243f2 (このIDを非表示/違反報告)
Cat - 設定もお話も最高すぎて楽しく読ませていただいてます！続きが楽しみです〜！ (8月15日 15時) (レス) id: 611b93409c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼさつ | 作成日時：2023年7月17日 14時
