イタズラと後悔(ヘチャン) ページ15
ベッドシーツに飲み物を零してしまったようで急いで部屋に向かう。どうかこぼしたものがコーヒーとかじゃありませんように…。
「あーすいませんサイダーこぼして…」
『いえ、構いませんよ。衣服などにはこぼされませんでしたか？』
「それは大丈夫でした」
素早く汚れたシーツを回収して新しくセットする。
ホコリがまうかもしれないからお客様がいるところで替えたくないけど、今回ばかりは仕方がない。
食事途中だったらしい。
テーブルの上に乱雑に置かれたデリバリーがやけに目について集中できない。
「A…さんって、嫌いな食べ物とかあります？」
『そうですね…特にはありませんが、香りの強いものはあまり好みませんね。』
「にんにくとか？」
『！？っ、ぅん…っ、』
いきなり振り向かされたと思ったらキスをされて口の中に固形のものが押し込まれる。
にんにくだなこれ。
あぁ可愛い、私が吸血鬼だと確信した上でにんにくを食べさせてどうしようっていうんだ。
申し訳ないがにんにくに限らず匂いがキツいものは勤務中だから食べないのであって、私自身に全く影響を及ぼさない。
でも弱った振りをするのも面白そうだなぁ。
わざとらしくにんにくを吐き出してしゃがみこむと、体を抱えられてベッドに寝かされる。
「コウモリみたいな感じじゃないし、耳も尖ってないし、歯も…ちょっと犬歯が鋭いくらい？なんか普通だな」
口を開かされて歯をジロジロ見られるけど、普段から君の想像するような牙だったら口内が血まみれになってしまうよ。
『気は済みましたかお客様』
ぱち、と三白眼が私を捉える。
腕を掴んで軽く引っ張ればあっという間に場所が入れ替わった。
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ともか(プロフ) - やばいです。最高すぎます。続き待ってます！！ (3月9日 0時) (
レス) id: 6e7d6243f2 (このIDを非表示/違反報告)
Cat - 設定もお話も最高すぎて楽しく読ませていただいてます！続きが楽しみです〜！ (8月15日 15時) (レス) id: 611b93409c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼさつ | 作成日時：2023年7月17日 14時
