【仕事の話】 ページ2
エントランスのシャンデリアが眩しいなぁ、なんて呑気に考えながらお客様の荷物を預かって案内をする。
色んな国の人達が利用するこのホテルはなかなか有名で、今日も沢山のお金持ちがこのホテルに泊まっている。
『本日のお部屋はこちらになります。』
「どうも」
『では、ごゆっくりお過ごしくださいませ。』
これの繰り返し。
楽しいわけではないけれど給料もいいし、なにより夜だけの仕事というのが魅力的だ。
「あの」
エントランスに戻る途中、少し控えめに声をかけられ振り返った。
『いかがされましたか。』
「えーと、貸切にしてる階があると思うんですけど、何階か忘れちゃって」
『…少々お待ちください』
確かに貸切の階はあったが、女性のお客様ではなかったはずで、目の前にいる人はどこからどう見ても女性だ。
『ご予約された方のお名前をお伺いしてもよろしいですか？』
「えっ」
『申し訳ございません。お分かりいただけないのであれば、その方に連絡をとっていただいて確認していただ、』
「スマホを忘れたの！」
『左様ですか。ではお手数ですがフロントまで…』
「そんなことしなくていいわよ！！」
明らかに怪しい女性に他のお客様の情報を教えるわけにもいかないからフロントに来てもらうしかないのに、ほんとにめんどくさい。
貸切にしてるお客様は大人数のアイドルグループの方だったから、その過激なファンなんだろう。
サセン、だったかな。
『…ではご案内しますのでエレベーターへどうぞ』
ご案内と聞いてアイドルの元へ行けると勘違いしたのだろう。
何も疑わずにエレベーターへ乗り込む女性にバレないようにエントランスの階へ向かうボタンを押した。
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ともか(プロフ) - やばいです。最高すぎます。続き待ってます！！ (3月9日 0時) (
レス) id: 6e7d6243f2 (このIDを非表示/違反報告)
Cat - 設定もお話も最高すぎて楽しく読ませていただいてます！続きが楽しみです〜！ (8月15日 15時) (レス) id: 611b93409c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼさつ | 作成日時：2023年7月17日 14時
