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佰陸夜 ページ10

―竈門炭治郎視点―

「あ、いつまで寝てるんですか?実弥くん」

”変わった趣味をお持ちですね”などと言いながら下を向いて声をかけている

えぇー!!自分で踏んでおきながらー?!

「てめぇ…!」
「おっと」

その声に反応したらしく踏まれていた方の人は勢い良く立ち上がる
それに反応し素早く横へとずれる黒と白の羽織を着た男性

「てめぇも坊主と纏めて…―」
「実弥くん、何怒ってるんですか?」

再度思わず刀に手をかける男性にみじんも理解できていない様子だ

本当に悪いと思ってないのだろうか…
無自覚なのだとしたら恐ろしい…

その男性を見て俺は思わず気が抜けてしまった

「また傷も増えて…相変わらずですね」
「おいこらっ、てめぇ!人の話…―」

そこからも2人でかみ合わない言い合いを繰り広げだした

もっとも、一方的に怒ってるのは片方だけだけど…

「「御館様の、おなりです」」

そんな時だった、急に2人の女の子の声が聞こえたかと思うとそう言い放った

お、御館様…?

みんなの視線が一気に屋敷の中へと集まる

「良く来たね、私の可愛い子供たち」

屋敷の奥から現れたのは1人の男性だった

その人の顔は顔面の上部の皮膚が変質しており目も見えていない様だった

その人は女の子たちに支えられながら縁側へと足を運んできた

そして空を見上げると

「おはよう、みんな…今日はとても良い天気だね」

優しく言い放ったのだった

傷…いや、病気か?
この人が御館様…

挨拶をするその人をじっと俺は見つめ考えていたから気づかなかったんだ

がっ…!
どさっ!

急に頭を捕まれたかと思うと、乱暴に地面へとたたきつけられた

早い!全く反応できなかった!
この…!

何とか起き上がろうと試みた俺は横を見て驚いた

そこには綺麗に一列になった柱と呼ばれた人たちが片膝を就いていたからだ

「御館様におかれましても、ご壮健で何よりです…ますますの御託を切にお祈りいたします」
「ありがとう、実弥」

俺に手をかけながら言葉を発する先ほどの男性とそれにお礼を言う御館様

「恐れながら…柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士についてご説明いただきたく存じ上げますがよろしいでしょうか?」

知性も理性も全くなさそうだったのに…
すごいきちんとしゃべり出したぞ!

俺は先ほどまでの態度の違いに困惑していた

佰漆夜→←佰伍夜



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エラ(プロフ) - 栞乃さん» 誤字指摘ありがとうございます!確認してたのに気づいてませんでした笑 (2021年1月9日 22時) (レス) id: 2ccec68a2d (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - 玖拾捌夜のヒノカミ神楽「演舞」ではなくて「円舞」ですよ! (2021年1月9日 22時) (レス) id: 8c5f3cdf03 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 桜蝶さん» 返事が遅くなり大変申し訳ありません。ありがとうございます。そうなんですね!3つも執筆しているなんてすごいですね!私は1つのシリーズでも大変だと思ってるのに…笑 支障がなければで大丈夫ですよ! (2020年6月26日 14時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶 - とても面白いですね! 更新、頑張ってくださいね? 鬼滅の刃にハマっていて私も鬼滅の刃の小説を3つ書いてます。←良かったら教えますか? (2020年6月1日 20時) (レス) id: f12d7ff414 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 有栖さん» メッセージありがとうございます!私も早く絡ませたいです!道のりまだまだ長いですが…笑 (2020年5月21日 21時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エラ | 作成日時:2020年4月23日 20時

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