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佰参夜 ページ7

―竈門炭治郎視点―

「っ…!」

声がした方向を見上げると、そこには木に寝そべった形でたたずんでいる男性がいた

「拘束もしていない様に俺は頭痛がしてくるんだが」

この人も隊服を…と言う事はこの人も柱…?と言う奴なのか?

「胡蝶めの話によると隊律違反は冨岡も同じだが…どう処分する?どう責任をとらせる?どんな目に遭わせてやろうか…」

その人はそこまで言うとすっ…と片手をあげ人差し指を立てると

「何とか言ったらどうだ、冨岡」

ある一点を指した

その方向をたどると1人たたずむ冨岡さんの姿があった

俺のせいで冨岡さんまで…!

罪悪感で胸が締め付けられた俺に山で少しだけ見かけた蝶の髪飾りをした女性が止めに入り俺の方を見た
そして、俺に理由を聞かせろと問いかけてきたのだった

「ゆっくりで良いから話してください」

そう促され俺は意を決して口を開いた

「俺…俺のいもっ…がはっ!」

しかし、激痛が走り上手く話せない

痛いっ!熱いっ!焼けるような痛みが…

「水を飲んだ方が良いですね」

咳き込む俺にそう言うと女性は俺に近づき水筒を渡してきた

俺はそれを口だけで受け取り飲む

どうやら女性の話によるとこの水には鎮静剤が入ってるとの事だった
そして俺は顎の骨が折れていると

水を飲み終わると再度問いかけてくる女性に俺は視線を合わせるとゆっくりと口を開いた

「鬼は俺の妹なんです…」

そこから俺は何故禰豆子が鬼になってしまったのか
禰豆子は2年間人を食べていない事
普通の鬼とは違う事
これからも人を食べる事はない事
だから、鬼殺隊として俺と共に戦える事
この全てを説明した

しかし、聞き入れてくれる人は誰もいなかった

「あのー…」

そんな中、桃色の髪色をした女性が口を開いたのだった

「疑問があるんですけど、御館様がこの事を把握していないとは思えないです」

その声に俺は便乗する様に更に大声で訴えた

お願いだから、誰か信じてくれ…!

そう、心で強く願った時だった…―

佰肆夜→←佰弐夜



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エラ(プロフ) - 栞乃さん» 誤字指摘ありがとうございます!確認してたのに気づいてませんでした笑 (2021年1月9日 22時) (レス) id: 2ccec68a2d (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - 玖拾捌夜のヒノカミ神楽「演舞」ではなくて「円舞」ですよ! (2021年1月9日 22時) (レス) id: 8c5f3cdf03 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 桜蝶さん» 返事が遅くなり大変申し訳ありません。ありがとうございます。そうなんですね!3つも執筆しているなんてすごいですね!私は1つのシリーズでも大変だと思ってるのに…笑 支障がなければで大丈夫ですよ! (2020年6月26日 14時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶 - とても面白いですね! 更新、頑張ってくださいね? 鬼滅の刃にハマっていて私も鬼滅の刃の小説を3つ書いてます。←良かったら教えますか? (2020年6月1日 20時) (レス) id: f12d7ff414 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 有栖さん» メッセージありがとうございます!私も早く絡ませたいです!道のりまだまだ長いですが…笑 (2020年5月21日 21時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エラ | 作成日時:2020年4月23日 20時

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