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佰参拾捌夜 ページ43

―清華静真視点―

「それで、どうされましたか?」

蝶屋敷に着くとしのぶちゃんが僕にいつもの笑顔を向けてきた

「実はね、早速なんだけど明日から僕いなくて…」

あはは…と笑いながら説明する

「それに聞いた話だと炭治郎くんたち3人は機能回復訓練の真っ最中だとか!」

僕の言葉と同時にすごい顔をした炭治郎くんと金色の髪をした少年と猪の頭の少年が廊下を通り過ぎていった

「えっ…何…?今の…」
「お気になさらずに」

生気ほぼ吸われた顔してたけど…

僕の問いかけにも笑顔を崩さないしのぶちゃん
うん、僕も深くは追求しないよ

「検査入院でAも体なまってきてるかもし知れないし、一緒に良いかな?」
「ええ、構いませんよ」

僕の言葉に変わらない笑顔で承諾してくれるしのぶちゃん

と、そこへ”すっ…”っと音を立てず廊下を通るしのぶちゃんの継子
栗花落カナヲちゃんが通った

「カナヲ」

姿を見つけしのぶちゃんが声をかけると彼女は部屋へと入ってきた

「こちら、知っているとは思いますが夜柱の清華静真さんです」
「こんにちは」

しのぶちゃんの紹介と共に軽く会釈をして挨拶する僕を少し見つめ返してきた

「…」

と、そのまま笑顔で会釈だけ返してきた

「…」

僕もそれをじっと見つめ返す

「カナヲ、明日から静真さんの妹でもあり継子、更には貴方の同期であるAさんが諸事情により機能回復訓練に参加します」
「…」

しのぶちゃんの説明にも顔色一つ変えずただ無言でしのぶちゃんを見つめている

「手合わせ頼みましたよ」

しのぶちゃんの言葉にうなずくだけの反応を見せる

「…」
「静真さん、カナヲは…―」
「嫌だったら、手合わせしなくても大丈夫ですよ?」

黙ったまま様子を見ていた僕にしのぶちゃんがすかさず説明をしようと口を割った
それを遮り僕はカナヲちゃんを見つめ確認の質問をしてみることにした

「静真さん、カナヲはあまり自身の意思や意見を積極的に話す子ではありません」

そんな僕に再度先ほど説明しようとした言葉を紡ぐしのぶちゃん
しかし、僕はそれを聞き流しながらカナヲちゃんをじっと見た

「そっか、良かった」
「静真さん?」

しばらくして納得した返事を返す僕に不思議そうに声をかけてくるしのぶちゃん
そんなしのぶちゃんに振り返り僕は笑ったのだった

佰参拾玖夜→←佰参拾漆夜



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エラ(プロフ) - 栞乃さん» 誤字指摘ありがとうございます!確認してたのに気づいてませんでした笑 (2021年1月9日 22時) (レス) id: 2ccec68a2d (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - 玖拾捌夜のヒノカミ神楽「演舞」ではなくて「円舞」ですよ! (2021年1月9日 22時) (レス) id: 8c5f3cdf03 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 桜蝶さん» 返事が遅くなり大変申し訳ありません。ありがとうございます。そうなんですね!3つも執筆しているなんてすごいですね!私は1つのシリーズでも大変だと思ってるのに…笑 支障がなければで大丈夫ですよ! (2020年6月26日 14時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶 - とても面白いですね! 更新、頑張ってくださいね? 鬼滅の刃にハマっていて私も鬼滅の刃の小説を3つ書いてます。←良かったら教えますか? (2020年6月1日 20時) (レス) id: f12d7ff414 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 有栖さん» メッセージありがとうございます!私も早く絡ませたいです!道のりまだまだ長いですが…笑 (2020年5月21日 21時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エラ | 作成日時:2020年4月23日 20時

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