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佰壱夜 ページ5

『んっ…』

何か周りから音が聞こえ私は目を開けた

「あっ、目を覚まされましたか?」

目を開けた私が真っ先に目にしたのは黒子の様な姿をした隠の方の姿だった

『あの、私…―』
「急に倒れてしまった時は驚きましたよ」

そう言い”カナヲ様ー!A様が目を覚まされました!”と誰かに声をかけていた

どうやら私はあの後倒れてしまったらしい

なんとお恥ずかしいお話なんでしょう…

『ご迷惑おかけしました…』
「いえ、では私はこれで…―」

謝罪を申し出る私に軽く微笑みかけてくれるとその場を後にした隠の方
その人と入れ替わるようにして1人の隊服を着て蝶の髪飾りをした女の子が私の前へとかがみ込んだ

「気が付いて良かった」

そう言い私の顔をのぞき込んでくる

この方は確か最終選別にいた…―

そう思いながら私は記憶をたどってみた

そうです!私の同期の!

『あの、ご迷惑おかけしました』
「私は言われた事をしたまでだから」

私の言葉に少し微笑みそれだけ言うと去って行ってしまった

あ、お名前を伺うの忘れていました…
後でちゃんと聞かなければいけませんね

「で、捕まえたって?」
「あぁ、でもひでぇ怪我だって」

突如近くから聞こえてきた隠の方々の会話に私は耳を傾けた

最初は誰か隊士の話をしている…それくらいで聞いていたのだが

「いや、鬼連れてたって…」
「でも、本部からの伝令だし…―」

私はその並べられた単語に思わず固まってしまった

『あ、あのっ…!』

そして、気づけば声をかけていた

『そのお話、詳しくお聞かせ願えないでしょうか?』

私の言葉に最初は驚き顔を見合わせた隠の方々だったが
”実は…―”と語り始めてくれた

『そうですか…ありがとうございました』

私は一通り説明を聞くとお礼を言った
すると隠の方々も頭を下げ元の作業へと戻って行った

『このままでは…―』

隠の方々の姿を見送ると私は考えた

やはり炭治郎くんと禰豆子ちゃんの話で間違いないようですね…

どうやら禰豆子ちゃんを背負い鬼殺隊に入った事が明るみに出てしまったようだった
そして、両名を拘束し本部へ連行せよとのお達しがあったと

このままでは2人共が…!

私は慌てて自分の鎹烏を呼んだ

『こうなったら、兄様に…』

私はぽつりと1人で呟くと鎹烏にある伝達をしたのだった

『これを、早急に伝達してください』
「承知!」

私の言葉に鎹烏は返事をすると翼を広げ飛び立った

どうか…間に合ってください…!

佰弐夜→←佰夜



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エラ(プロフ) - 栞乃さん» 誤字指摘ありがとうございます!確認してたのに気づいてませんでした笑 (2021年1月9日 22時) (レス) id: 2ccec68a2d (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - 玖拾捌夜のヒノカミ神楽「演舞」ではなくて「円舞」ですよ! (2021年1月9日 22時) (レス) id: 8c5f3cdf03 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 桜蝶さん» 返事が遅くなり大変申し訳ありません。ありがとうございます。そうなんですね!3つも執筆しているなんてすごいですね!私は1つのシリーズでも大変だと思ってるのに…笑 支障がなければで大丈夫ですよ! (2020年6月26日 14時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶 - とても面白いですね! 更新、頑張ってくださいね? 鬼滅の刃にハマっていて私も鬼滅の刃の小説を3つ書いてます。←良かったら教えますか? (2020年6月1日 20時) (レス) id: f12d7ff414 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 有栖さん» メッセージありがとうございます!私も早く絡ませたいです!道のりまだまだ長いですが…笑 (2020年5月21日 21時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エラ | 作成日時:2020年4月23日 20時

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