佰参拾肆夜 ページ39
―我妻善逸視点―
俺の思い出しながらの言葉に炭治郎は何も言わずずっと聞いてくれた
「あの時”あ、俺本当にAちゃん大好きなんだ”って感じたんだ」
「善逸…」
俺が最後にそう言い終わると俺の顔を横目で見ながら名前を呼んだ炭治郎がいた
「あ、勿論禰豆子ちゃんも譲れないから」
そんな炭治郎に間入れず俺は付け足すと”えっ…”と若干引かれた気がした
何で引いた顔するんだよ!
そこも重要だろ?!
「お互い色々頑張ろうな、善逸」
「うん、炭治郎」
”正直に話してくれてありがとう”と炭治郎は言いながら俺に声をかけてくれた
それに俺も応えると2人で少し笑い合った
「Aちゃん全然気づいてくれないからなー」
「確かに…そこがAの魅力の一つではある」
2人でそんな話をしていると炭治郎が突然ベッドから起き上がった
「あっ!そう言うことだったのか!」
かと思えば急に大きな声を出し始めた
え、何?!急に大きな声出さないでよね!炭治郎!
「た、炭治郎?」
俺は驚きのあまり情けない声を出しながら炭治郎の名前を呼んだ
「と言う事は、静真さんにはもう…―それはまずい!明日改めて報告すべきなのか…?」
俺の情けない声は炭治郎に聞こえていないらしくぶつぶつと独り言を言い続けている
しかし、俺には何のことなのかさっぱり分からない
「た、炭治郎…?聞こえてる?」
そんな炭治郎の姿に怯えながら再度俺は声をかけてみた
「あぁ、すまない善逸」
ようやく俺の声が聞こえたらしく、俺に振り替えると苦笑いを浮かべ”考え事してしまっていたんだ”と返してきた
「何かあったんなら聞くぞ」
俺の言葉に炭治郎は”やっぱり善逸は優しいな”と言うと今日あった出来事を説明してくれた
「えっ…いきなり絶体絶命じゃん、それ」
炭治郎の話によると夜柱であり兄である静真さんにAちゃんに一緒に会わせて貰う事になったは良いものの
今回の炭治郎の件で色々とお世話になったお礼を静真さんに言ったところ事のあらましと共に炭治郎のAちゃんに対する気持ちに気づかれたらしい
恋の感情に気づいてなかった炭治郎はその時流してしまったらしいがその直後に自分の気持ちを理解
今改めて考えるとあの時静真さんが発した謎の言葉は全て炭治郎の気持ちに対してだった
「と…そう言うこと?」
「あぁ、善逸は飲み込みが早いな」
俺の説明に炭治郎は笑いながら返してきた
いや、今褒める所あった…?てか何でそんなのんきなの?!
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エラ(プロフ) - 栞乃さん» 誤字指摘ありがとうございます!確認してたのに気づいてませんでした笑 (2021年1月9日 22時) (レス) id: 2ccec68a2d (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - 玖拾捌夜のヒノカミ神楽「演舞」ではなくて「円舞」ですよ! (2021年1月9日 22時) (レス) id: 8c5f3cdf03 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 桜蝶さん» 返事が遅くなり大変申し訳ありません。ありがとうございます。そうなんですね!3つも執筆しているなんてすごいですね!私は1つのシリーズでも大変だと思ってるのに…笑 支障がなければで大丈夫ですよ! (2020年6月26日 14時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶 - とても面白いですね! 更新、頑張ってくださいね? 鬼滅の刃にハマっていて私も鬼滅の刃の小説を3つ書いてます。←良かったら教えますか? (2020年6月1日 20時) (レス) id: f12d7ff414 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 有栖さん» メッセージありがとうございます!私も早く絡ませたいです!道のりまだまだ長いですが…笑 (2020年5月21日 21時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エラ | 作成日時:2020年4月23日 20時