佰参拾夜 ページ34
―竈門炭治郎視点―
「ぜ、善逸…？」
善逸の大声に俺は焦った
そりゃあ、色んな意味で焦った
何をそんなに大声出す事があるんだ…？
しかも、今は夜だぞ？
伊之助だって寝ているし、きっと他にも療養している人はいるはずだ
静にしないと…―
「大丈夫だから…気にしないで…」
俺はチラリと伊之助へと目線を向けた
そんな俺の考えを見透かす様に伊之助はぽつりと呟く
あの弱々しい声で
本当に大丈夫か…伊之助…
「聞いてんのかよ？！炭治郎！」
「な、何だ？！」
そんな俺に気づいたら善逸は更に迫ってきていた
ち、近いぞ…善逸…
「何でお前ばっかりAちゃんと会うんだよぉぉ！俺だって会いたいのにぃー！」
善逸は怒りが半分、悲しみが半分と行った感じで俺に迫ってきた
「あの笑顔で”善逸くん”って呼ばれたいっ！心配されたいのぉー！」
「お、落ち着くんだ善逸」
何とか落ち着かそうと宥めるも興奮状態の善逸は止まらない
「それなのにいつもいつも炭治郎ばっかり…しかも知らない間にAちゃんのお兄さんの夜柱とまで知り合ってるし！」
「静真さんはこの間の柱合会議の時に…―」
「”静真さん”…？もう名前呼びするほどの仲なのか？！柱を？！」
「いや、だから…それは…―」
「あぁー！！俺にも紹介してくれよー！」
だめだ…何を言っても今の善逸には通じない…
と言うか、聞き入れようとしてくれない…
「困った…」
俺はベッドで騒ぎ立てる善逸を見つめてどうしたものかとあぐねいていた
「いつまで騒いでるんですか！静にしてください！体に触りますよ！」
そんな大声を聞きつけてか、俺たちの病室の電気は強制的に消され消灯されてしまった
「ぎゃー！ひどいぃぃ！！俺はまだ終わってないのにー！」
「良いから早く寝てください！」
善逸はそれでもなお騒いでいたが一喝されると少々乱暴にドアが閉められてしまった
それからは善逸の枕に顔を埋めてすすり泣く声だけがしばらく響いたのは言うまでもない
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エラ(プロフ) - 栞乃さん» 誤字指摘ありがとうございます！確認してたのに気づいてませんでした笑 (2021年1月9日 22時) (
レス) id: 2ccec68a2d (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - 玖拾捌夜のヒノカミ神楽「演舞」ではなくて「円舞」ですよ！ (2021年1月9日 22時) (レス) id: 8c5f3cdf03 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 桜蝶さん» 返事が遅くなり大変申し訳ありません。ありがとうございます。そうなんですね！3つも執筆しているなんてすごいですね！私は1つのシリーズでも大変だと思ってるのに…笑 支障がなければで大丈夫ですよ！ (2020年6月26日 14時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶 - とても面白いですね！ 更新、頑張ってくださいね？ 鬼滅の刃にハマっていて私も鬼滅の刃の小説を３つ書いてます。←良かったら教えますか？ (2020年6月1日 20時) (レス) id: f12d7ff414 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 有栖さん» メッセージありがとうございます！私も早く絡ませたいです！道のりまだまだ長いですが…笑 (2020年5月21日 21時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エラ | 作成日時：2020年4月23日 20時
