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佰拾伍夜 ページ19

―清華静真視点―

「月子…?」
「誰だそれは?」

三者三様だがみんなはどうやらピンとこないのか
分からないと言った顔をしていた
無理もない、月子という人物が鬼殺隊に直接関わっている重要な人物ではないからだ

「その昔、今よりもずっと前の話だね…―」

分からないみんなのためにか御館様は説明をした

―その昔、1つの良家貴族が存在した
その貴族こそ今の清華家の先祖だとされている

ある日その貴族に1人の女児が生まれた
彼女はたいそう美人だった

彼女の名は月子と言った

しかし、月子は大変病弱で日中外に出る事は難しかった

そんな月子の唯一の楽しみは夜に外に出て世界を知る事だった

そんな時に出会ったのが…―

「鬼舞辻無惨」

僕が間に入りその名を口にする
すると周りは一斉に僕の方へと目を向けた

―月子はたいそう喜んだ

だって、彼は唯一外へと通ずる存在だったから

月子は知っていた、彼が”鬼”なる存在だと言う事を
しかし、それでも構わなかった
退屈な世界を変えてくれた存在だから…

そして、彼もまたどういう理由かは分からないが月子を食べる事をしなかった
ただ、彼女に外の世界を教え続けた

しかし、それに気づいた清華家の人間が許すわけもなく
月子に一つの髪飾りを渡した

”次に彼に会えば命を落とす”

そう呪術をかけて

それでも、彼女は会った

そして最後に彼女はこう言ったとされている

”次に生まれ変わった時は鬼でも良いからあなた様と共に外の世界を見たい”―

「それから清華家はその約束を果たさぬように呼吸を取得し鬼を討伐する家系へと変わった」

親方様はそう言うと僕の方を見た

「そして、内から月子の生まれ変わりができぬ様呪術もかけた」
「でも、それを破ったのが…―」

御館様の言葉に続ける様に僕はそこまで言うと間を置き

「Aだよ」

と名前を告げた

佰拾陸夜→←佰拾肆夜



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エラ(プロフ) - 栞乃さん» 誤字指摘ありがとうございます!確認してたのに気づいてませんでした笑 (2021年1月9日 22時) (レス) id: 2ccec68a2d (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - 玖拾捌夜のヒノカミ神楽「演舞」ではなくて「円舞」ですよ! (2021年1月9日 22時) (レス) id: 8c5f3cdf03 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 桜蝶さん» 返事が遅くなり大変申し訳ありません。ありがとうございます。そうなんですね!3つも執筆しているなんてすごいですね!私は1つのシリーズでも大変だと思ってるのに…笑 支障がなければで大丈夫ですよ! (2020年6月26日 14時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶 - とても面白いですね! 更新、頑張ってくださいね? 鬼滅の刃にハマっていて私も鬼滅の刃の小説を3つ書いてます。←良かったら教えますか? (2020年6月1日 20時) (レス) id: f12d7ff414 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 有栖さん» メッセージありがとうございます!私も早く絡ませたいです!道のりまだまだ長いですが…笑 (2020年5月21日 21時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エラ | 作成日時:2020年4月23日 20時

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