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佰拾弐夜 ページ16

―清華静真視点―

「あぁぁ…っ」
「っ!!」

急にしたから声がしたと思うと竈門炭治郎くんだった

「竈門くん?!」

その異変にしのぶちゃんも気づく

あ、縄が切れる…

「小芭内くん、腕をどけて!」

僕の声かけと共に縄がぶちっ!と音がして切れる

「っ!」

驚く小芭内くんの腕をつかむ誰か
振り替えるとそこには義勇くんが無言立っていた

解放されたそのままの勢いで竈門炭治郎くんは縁側へと駆け寄ると

「禰豆子!」

一言鬼…――
いや、彼の妹の名前を叫ぶ

「あっ…」

僕はその瞬間、彼女のまとっている雰囲気が変わったのを確認した

「静真さん…?」

僕はすっ…と立ち上がる
そんな僕を不思議そうに見つめてくるしのぶちゃん

「勝負、着いたね」
「あぁ」
「はい?」
「どういう意味だ」

僕の呟きに納得する義勇くん
首を傾げ不思議そうに返してくるしのぶちゃん
訳が分からないと言う顔をする小芭内くんがいた

僕はそれを全て聞き流すと軽く砂利の地面を蹴り室内へと入る
そして、そのまま実弥くんの近くへと足を運んだ

「実弥くん」

僕は名前を呼ぶとそっと肩に手を置いた

「君の負けだよ」

そう言ったと同時に禰豆子ちゃんは首を横に向け

「ふんっ!」

と一言だけ発したのだった

「なっ!!」

それに心底驚いた顔をする実弥くんに僕は軽く微笑んだ

そして、御館様の”どうしたのかな?”と言う様子を把握する言葉に説明が入る

「ではこれで、禰豆子が人を襲わない証明ができたね」

御館様はそう言うと更に言葉を続けた

それは、まだ中には快く禰豆子ちゃんの存在を良く思わない人がいる事
そのためにこれから2人は証明し続けなければいけない事
それは鬼殺隊として役に立つ事だと
そして、十二鬼月を倒す事が証明になると

「俺は…俺と禰豆子は鬼舞辻無惨を倒します!俺と禰豆子が必ず、悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう!」
「今の炭治郎にはできないから、まずは十二鬼月を1人倒そうね?」

竈門炭治郎くんが御館様の言葉に固い決意表明をしたところで御館様が優しく諭した

あ、御館様…正論だけどそれちょっとかわいそうです

「はい、はい…」

ほら、顔真っ赤にしてる

しかし、それが面白くて…―

「ふっ…ははっ…」

僕は思わず笑ってしまった
見ると周りの柱も笑っている

なんか、真っ直ぐで可愛いな…
Aには到底及ばないけど

佰拾参夜→←佰拾壱夜



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エラ(プロフ) - 栞乃さん» 誤字指摘ありがとうございます!確認してたのに気づいてませんでした笑 (2021年1月9日 22時) (レス) id: 2ccec68a2d (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - 玖拾捌夜のヒノカミ神楽「演舞」ではなくて「円舞」ですよ! (2021年1月9日 22時) (レス) id: 8c5f3cdf03 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 桜蝶さん» 返事が遅くなり大変申し訳ありません。ありがとうございます。そうなんですね!3つも執筆しているなんてすごいですね!私は1つのシリーズでも大変だと思ってるのに…笑 支障がなければで大丈夫ですよ! (2020年6月26日 14時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶 - とても面白いですね! 更新、頑張ってくださいね? 鬼滅の刃にハマっていて私も鬼滅の刃の小説を3つ書いてます。←良かったら教えますか? (2020年6月1日 20時) (レス) id: f12d7ff414 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - 有栖さん» メッセージありがとうございます!私も早く絡ませたいです!道のりまだまだ長いですが…笑 (2020年5月21日 21時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エラ | 作成日時:2020年4月23日 20時

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