検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:68,930 hit

陸拾陸夜 ページ19

あれから食事も済み元来た場所へと向かうと布団が用意されていた

「あなた様はこちらに用意しております」

私はどうやら変わらず炭治郎くんたちのお隣の部屋らしい

『では、皆さんお休みなさい』

私は3人に向かって声をかけるとそれぞれ返事が返ってきた

しばらく部屋で過ごしていると扉が開き“お医者様でございます”と言う声と白衣を着た男性とあのおばあさん共に入ってきた

そして診断の結果…―

「うん、重傷」

と声と共に笑顔でお医者様は私にそう告げてきた

どうやら私はあばらの骨1本と左腕を骨折していたらしい
そのまま私は腕を布で首からつり上げられ固定される
おまけに戦闘の時に切った手のひらの傷も深く包帯をぐるぐると巻かれてしまった

そんなに深く切った覚えはないのですが…

『3人は大丈夫だったのでしょうか…?』

ふと隣の部屋にいる3人が気になり壁を見つめる
私より見るからにひどかった気がする…

『伺ってみても…良いんでしょうか?』

私は一人部屋でぽつりと呟くと立ち上がり隣の部屋へと行ってみることにした

疲れているけど寝る事がなかなかできないのも一理ある

元々清華家の人間は夜の呼吸の由来通りどちらかというと夜型の人間だ

でも、迷惑でないか…?
寝てるんじゃないか…?

そんなことを考えながら隣の部屋へと続く廊下を歩いた

とんとんっ…

『こんばんは』

折れていない方の手で扉を軽く叩き起きているか確認してみる

「Aちゃん?!」
「Aか、入って良いぞ」

私の声かけに善逸くんと炭治郎くんが反応してくれる

『では、お言葉に甘えて…―』

私はそう言うとすっ…と扉を開けた

『夜分遅くに申し訳ありません、でも何だか眠れなくって』

”少しお話相手になってください”と言いながら苦笑いを浮かべ2人に返す

「迷惑なんかじゃないぞ」
「そうだよー、Aちゃんが迷惑なんてあるわけないでしょ!むしろいつでも俺の所に来て良いんだよ」
「そんなんだから背が伸びねぇんだぞ!」

私の言葉に笑顔で気にしないといった風に返してくれる2人だが…―

うっ…身長のことだけは言われたくないです…伊之助くん…

それでも迷惑だと言わないのだからきっといても良いと言うことなのだろう

そう解釈した私は布団で横になっている3人の所へ行き正座した

陸拾漆夜→←陸拾伍夜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

エラ(プロフ) - 時望さん» お返事遅くなって大変申し訳ありません!そう言っていただけると凄く励みになります!お互い体調に気を付けて行きましょう! (2020年5月7日 23時) (レス) id: 245f908d63 (このIDを非表示/違反報告)
時望 - すごく面白いです!お体に気をつけて過ごしてください!応援してます (2020年4月29日 14時) (レス) id: d5d3062330 (このIDを非表示/違反報告)
むいむい - この作品、とっても面白いです(*´-`)ウィルスに気を付けて、更新頑張ってください(*’ー’*)ノ応援してます。 (2020年4月24日 18時) (レス) id: f62f0a3a7c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:エラ | 作成日時:2020年4月14日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。