陸拾肆夜 ページ17
―竈門炭治郎視点―
「あなた様はこちらでございます」
女の子と言うこともあってかAだけは隣の別室へと案内されていた
『では後ほど』
「あぁ、また後でな」
「Aちゃん!同じ部屋じゃないのー?!」
Aは扉を閉める際に軽く微笑むとそれだけ言い残し部屋に入っていった
隣でうるさい善逸を無視して…
「お食事はこちらになります」
あれから俺らが浴衣へと着替え食事場所へと案内されて少したった頃だった
扉の向こうの廊下から先ほどのご老人の声が聞こえてきた
きっとAが来たのだろう
そう思っていると
『ありがとうございます』
予想したとおりの人物の声と共に扉がすっ…っと開く音がした
「「「…」」」
そしてそこから入ってきた人物に俺、善逸、伊之助の3人は固まってしまった
中に入ってきたのは案の定Aだったのだが
いつもと雰囲気が違っていたのだ
いつも結われている髪は解かれておりAが動く度に絹のように艶のある髪はさらりと音を立て揺れる
そして先ほどまで隊服だった姿から俺たち同様に女性用の浴衣を着ていた
何というか…
いつもと雰囲気ががらりと変わりAは綺麗だった
いつもの隊服姿ももちろん似合っていないわけじゃない!
似合っているが、何と言うかいつも見ない姿に新鮮味を覚えたというか…
いつもの可愛らしさが増す感じとは違い大人っぽく美しく見えた
そんな姿に俺はドキドキしていた
彼女の姿を見て一瞬魅入ってしまいその後綺麗だと認識した瞬間から胸が激しく脈打っていた
それは俺だけではないようで隣では善逸が顔を真っ赤にしながら悶えている姿が目に映る
伊之助の顔は猪頭をかぶっているせいで確認はできないが静止して動かない
『まぁ、美味しそうですね!』
そんな俺たちの様子に気づいていないのかAは御膳を確認すると嬉しそうにはしゃいでいる
すごく愛おしい…
その姿を見てそう思ったことに当の俺も、他の誰も気づいていなかった
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エラ(プロフ) - 時望さん» お返事遅くなって大変申し訳ありません!そう言っていただけると凄く励みになります!お互い体調に気を付けて行きましょう! (2020年5月7日 23時) (レス) id: 245f908d63 (このIDを非表示/違反報告)
時望 - すごく面白いです!お体に気をつけて過ごしてください!応援してます (2020年4月29日 14時) (レス) id: d5d3062330 (このIDを非表示/違反報告)
むいむい - この作品、とっても面白いです(*´-`)ウィルスに気を付けて、更新頑張ってください(*’ー’*)ノ応援してます。 (2020年4月24日 18時) (レス) id: f62f0a3a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エラ | 作成日時:2020年4月14日 22時