ケンティーのsisterちゃんは今日も愛されてます2

ケンカ ページ15

Aside

『…もういいよ！勝利くんには分からないよ！』



そう言い残してドアを勢いよく閉めて走り出す。



こんな事になってしまったのは遡る事数分前…



『ねー勝利くん見て！可愛いよね！」



と、この間そーちゃんとお揃いで買ったブレスレットを勝利に自慢。でも、



勝利「…。」



無反応。



『おーい、勝利くん聞こえてるー？』



勝利「…。」



ひどい。今まで少しぐらいの返事はあったのに…



『ねぇ、無視はないって！』



勝利「今作詞中なのわかるでしょ？静かにしてよ。」



冷たく言い放たれ、私もカチンときてつい、こんな事を言ってしまった。



『…何でいつもそうなの…？』



勝利「っは？どういうことだよ。何が言いたいんだよ。」



聡「2人とも落ち着いてよ。」



『…Aってそんな人だったのかよ。健人くんと全然違うね！』



"そのひと言"を言われ、ゾクッと背筋が凍る。



『っ！やだっ！それだけは…っ』



勝利「そーやって言って許して貰おうとでも思ってんの？…そんなんじゃないから。」



『…もういいよ！勝利には分かんないよ！』



ギイッ、バタンッ！



…何なの。あんな勝利、好きじゃない。



もう少し優しくしてくれても良いでしょう？



ここから離れて早くこの事を忘れてしまいたい。






___あの言葉だけはもう誰にも言われないと思ってたのに。

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