約束 ページ10
私は言われた通り健人の家へと向かう。
ポストにはちゃんと鍵が入っていた。
それをもってエレベーターへ。
ドアを開け入ると
きちんと整理整頓されている部屋。
さすが健人だなぁ。
もしかしたら
私の部屋よりきれいかも？
そうだ！
健人が帰ってくるまで時間あるし
夜ご飯でも作ろうかな。
近くのスーパーへ行って
材料を買いに行く。
今日の夜ご飯は…
健人の大好きなオムライスに決まり！
料理学校に行っていた私は
さっさと作り終え、
最後の仕上げ。
それは…
オムライスに
ケチャップでハートをかくこと。
よしっ
これでおっけい。
ラップをふんわりかけ
机に置いておく。
一気に気が抜けた私は
睡魔に襲われソファに横になった。
だんだんと意識が遠くなり
いつの間にか寝てしまった。
Kento side
やっと終わった仕事。
「お疲れ様でした〜」
今日はAが家にいるから
足早にその場を後にする。
家に着き
「ただいま〜」
とドアを開ける。
玄関にはAの靴がある。
あれ？いるよな？
「Aー？」
とリビングに入ると
ソファに横になって寝てるキミ。
テーブルを見ると
俺の大好きなオムライス。
しかもハートつきじゃん。
「これ作って寝ちゃったのか」
それを考えただけで
めちゃくちゃ愛しい。
寝てるAのそばに行き
頭を撫でる。
「俺のために、ありがとな」
すると
『うーん…』
とうなるA。
「ごめん、起こしちゃった？」
『へ？あれ？おかえり！寝ちゃってた！！』
Aの慌てっぷりに笑ってしまう。
「ただいま。オムライスありがとね。ハートつきで♡」
『ふふ。美味しかった？？』
「まだ食べてない。一緒に半分にして食べない？」
『いいの？健人のために作ったのに』
「一緒に食べようよ。その方がもっとおいしくなる」
『またラブホリ王子だ笑』
「お前にだけしか言わないよこんなこと。
それとも…お前を食べちゃおうかな♡」
『何言ってるの笑
ほら！早く食べるよ！』
照れてるA。
かわいすぎ。笑
もっと食べたくなるじゃん。
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作者名：すずめ | 作成日時：2018年4月26日 21時
