おはよう ページ20
朝。
カーテンの隙間から朝日が差し込み
その光に目を覚ました。
『ん…』
横を見ると大好きな彼の顔。
まだスヤスヤ寝てる。
いつもはキリッとかっこいいのに
笑顔な時と寝顔のあなたはすごいかわいい。
目、鼻、唇…指先で優しく辿っていく
すると、ガバッと抱きつかれた。
『えっちょっえぇ？！』
「何触ってんだよ笑」
『起きてたの？』
「そりゃ触られたら起きるだろ笑」
『ごめんね！笑』
「許さない」
そう言ってぎゅーっと抱きしめる力が強くなる。
『許して！』
もぞもぞ動いて逃げようと試みる…が
健人の力が強くて逃げられない。
「お詫びに何してもらおうかなー」
そう耳元で囁いた後、私の耳を噛んだ健人。
『健人！いい加減にしないと怒るよ！』
「お前が悪いんだろっ！笑」
そう言って笑う彼。
『もう何すれば許してくれるの？』
「んー、じゃあ、お前からちゅーして」
『え』
普段、私からしたことのないキス。
照れてしまってなかなかできないんだ。
それを知ってる健人は楽しそうにニヤニヤしている。
「ほら、はやく」
「ん」と言って目を閉じてキスを待ってる。
『…』
決心した私はちゅっと勢いよく彼の唇に自分の唇をおしつけた。
唇を離して彼を見るとすごくびっくりしたような顔。
『…これでいいでしょ』
「お前、そんな積極的だったっけ
びっくりしたわ」
『やるときはやります。』
「…ふーん。じゃあ今度は何してもらおうかなぁ〜笑」
ニヤッと笑った健人。
こっわ！今のうちに逃げようとベッドから出た。
「あ！逃げんなよ！笑」
『ご飯の支度するんですー笑』
「ったく…」
そう言いながらも笑ってる健人。
朝は健人から逃げるのに必死です。
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作者名：すずめ | 作成日時：2018年4月26日 21時
