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「…ん」
鳥の鳴き声に目を覚ませば空は薄明るくなっていた
縮こまった体を伸ばせば関節が鳴って
筋が伸びるのがよくわかる
隣で眠るシウを見れば頬に薄く涙の跡が残されていた
軽く頭を人撫ですれば
どこか眩しそうに目に力を込めて薄く瞼を開いた
「シウ、朝だよ」
SW「おはよう、ございます…」
眠そうに目を擦って起き上がると
まだ支度をしていない髪が綺麗に流れる
改めておろした髪を見ると年相応な幼なげに見える
二人とも髪を適当に結っていれば
ちょうど女将さんが襖越しに声をかけてきた
女将「お兄さん方、もう起きられていますか？」
ええ、と一返事をして羽織を着て迎えれば
美味しそうな匂いを漂わせた朝食が用意されていた
女将「貴方方は若いんだから沢山食べていきなさい」
「嬉しいです。ありがとうございます」
SW「ありがとうございます！美味しく頂きます」
女将さんの振る舞ってくれた料理を食べ終えた後
シウは支度をすると言って用意をした
私は少しでも役立てればと思って
女将さん片付けを手伝えば驚いた表情をされた
女将「悪いね、こんな綺麗なお兄ちゃんに
手伝いなんかしてもらっちゃって」
「いえ、好きでやっているんです」
申し訳ないね、何かあげれればいいんだけど…と
女将さんが言ったので
私は一つ頼んでみることにした
「あの、古布って持っていたりしませんか？」
女将「あるけど必要なのかい？」
「はい、できれば一番汚れているものをください」
片付けを終えて
古びた霧箪笥から取り出された布を見て
不思議そうに顔を歪める
女将さんは本当にこれでいいのか、
綺麗なものもあるのに
と何度も聞き返すが私は断って二枚の布を貰った
汚れた古布が欲しいなんて言うのがよっぽど不思議なのか女将さんは終始首を傾げていた
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riri***(プロフ) - よかったです！これからも応援し続けさせてもらいます！頑張ってください！ (2020年10月24日 19時) (
レス) id: 753ee3afdd (このIDを非表示/違反報告)
Kaede.0807(プロフ) - わたしは、このお話が大好きです。可能であれば、続けて欲しいです!! (2020年10月17日 7時) (レス) id: 3d85b18928 (このIDを非表示/違反報告)
riri***(プロフ) - 初めまして！楽しませてもらってます！更新応援しています！自分のペースで構いませんし、更新してくださるだけで嬉しいので、これからも続けてほしいです！頑張ってください！ (2020年10月11日 23時) (レス) id: 0ef22f108d (このIDを非表示/違反報告)
ねねね(プロフ) - 自分はすごく好きです！これからも更新を楽しみにしていますので、お身体に無理のないように頑張って下さい！応援しています。 (2020年10月11日 21時) (レス) id: 0c340b5360 (このIDを非表示/違反報告)
ミステリアスなもち(プロフ) - 本当に楽しみに読ませていただいてます。なんのお力添えにもなれませんが、ぜひ続けていただけると嬉しいです。長編を続けるのは大変だと思いますが、無理なさらずお体に気をつけてください。 (2020年10月11日 17時) (レス) id: b3f61dbd4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日陰 | 作成日時：2020年10月10日 20時
