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通された部屋は少し汚れていたが
私がまだ剣士になり立てだった時に
明け渡された部屋より全然綺麗だった
むしろ部屋らしい部屋で安心した
荷物を部屋に投げて畳に座って腰を伸ばすが
シウは荷物を持ったまま入り口で固まっていた
SW「…やはり少し汚いですね
部屋替えてもらいに話してきます」
「私はこれでいいよ」
SW「でも剣士の中でも幹部であるA様が
使われるんですから」
「こんなくらい大したことないよ」
「それに変に目立つ動きをしたら
身元が知られた時に大変でしょ」
剣士の身分を隠してきているのだから
変に怪しまれてしまっては元も子もない
「今だけは幹部じゃなくて
奉公人のただの若男ってことだから」
SW「僕たち二人とも奉公人ですか…」
奉公人は贅沢できないでしょ、と寝転んで寛いでいる
幹部ともあろうか私の姿を見て
シウは折れるようにわかりました、と言った
「名前も今だけは変えておくべきかも、何がいい？」
SW「タル、がいいです」
「月か、いいね」
シウの呼び方を聞いた時に
ふと窓の方に目線を向けると今日は満月だった
SW「A様はどうなさいますか？」
「私か…シウが決めていいよ
シウが私を呼びたい名前にしてよ」
名前を考えるなんて少し恥ずかしく思えて
シウに投げてしまった
愛とか夢とかそんな名前を自分でつけると考えると
むず痒く感じてしまった
名前を考えるなんて嫌がられるかなと思ったけれど
予想に反してシウは楽しそうに悩んでいた
SW「ならユソンがいいです」
ユソン、流れ星の意味
もしかしたら月と星を掛け合わせたのかもしれない
「タルとユソンか…」
SW「月も星も綺麗な存在なので、
夜になって一番輝けるから、えっと…」
「ユソンね、気に入った」
二人で空を見上げながら話していたら
丁度流れ星が月の横を駆けて行った
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riri***(プロフ) - よかったです！これからも応援し続けさせてもらいます！頑張ってください！ (2020年10月24日 19時) (
レス) id: 753ee3afdd (このIDを非表示/違反報告)
Kaede.0807(プロフ) - わたしは、このお話が大好きです。可能であれば、続けて欲しいです!! (2020年10月17日 7時) (レス) id: 3d85b18928 (このIDを非表示/違反報告)
riri***(プロフ) - 初めまして！楽しませてもらってます！更新応援しています！自分のペースで構いませんし、更新してくださるだけで嬉しいので、これからも続けてほしいです！頑張ってください！ (2020年10月11日 23時) (レス) id: 0ef22f108d (このIDを非表示/違反報告)
ねねね(プロフ) - 自分はすごく好きです！これからも更新を楽しみにしていますので、お身体に無理のないように頑張って下さい！応援しています。 (2020年10月11日 21時) (レス) id: 0c340b5360 (このIDを非表示/違反報告)
ミステリアスなもち(プロフ) - 本当に楽しみに読ませていただいてます。なんのお力添えにもなれませんが、ぜひ続けていただけると嬉しいです。長編を続けるのは大変だと思いますが、無理なさらずお体に気をつけてください。 (2020年10月11日 17時) (レス) id: b3f61dbd4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日陰 | 作成日時：2020年10月10日 20時
