151話 ページ27
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エース「ん、じゃあこっちな。」
監督生「きゃっ!エ、エースってば、急に手握らないでよっ、びっくりするじゃん!」
エース「あー?わりいわりい。」
監督生「もうっ...」
文句を言う割にはエースの手を離さない監督生。
エースはそんな監督生を見てチラリとある方向へ目配せをして、鏡の間の一番隅に置かれた寂れた大きな全身鏡の前へと監督生を連れていく。
監督生「エース?なにこの鏡、すごく埃っぽいし古臭いよ。」
エース「まーまー、それは今にわかるって。」
監督生「え?ちょっともう、ちゃんと説明してよ〜...」
エース「ま落ち着けって。監督生はここに座って、この鏡を見つめてるだけでいーの。」
監督生「ええー?」
エース「サプライズでめっちゃすげえ魔法見してやるからさ!ほら座った座った!」
監督生「きゃ、ほんと!?魔法見せてくれるの!?」
楽しみ!と声を上げながら監督生は嬉しそうに用意されていた椅子に座った。
それを見て、エースとデュースは顔を見合わせて頷いた。
そしてある方向に手招きをして、マジカルペンを構える。
エース「____...。」
エースとデュースの瞳が、冷たい赤色に変化する。
直前まで見せていたあの優しい笑顔が嘘のように、冷えきった瞳を監督生に向けスっと息を吸い込んだ。
エース「__汝、闇を纏いし鏡よ。
この者を在るべき場所へ還したまへ......」
チリリ、デュースとエースのマジカルペンが妖しく光った。
デュース「________。」
続けざまにデュースが何か早口で呪文を唱えると、パチパチと辺りに火花が散り出す。
監督生は眉を寄せ困惑した声を上げた。
監督生「っえ...?」
_____カッ!!!
監督生「っきゃあぁあ!?」
次の瞬間、鏡の間は目も開けられないほど強い光で溢れかえった。
(在るべき場所へ)
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神楽 - え、ちょ、ん?神であらせられますか?一気見してもうほんとに好きな作品なのでコメント?させて頂きました!あのぉ本当にこの作品を書いてくださりありがとうございます私はもうこれがあるから生きているといっても過言ではありませんつまりはこれからも頑張って下さい (4月22日 23時) (レス) @page50 id: c039794659 (このIDを非表示/違反報告)
英伶奈(プロフ) - 初めまして!コメント失礼します!こちらの作品凄く大好きで愛読させて頂いております!番外編も是非見てみたいと思っています。宜しければパスワードを教えて頂きたいです! (3月16日 19時) (レス) @page50 id: 282fb023ab (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 死ぬほど泣きました。本当に素敵なお話でした。続き出来ましたらぜひ読ませていただきたいです。本当に素敵な作品をありがとうございます。 (6月6日 0時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人 - す…すごすぎる…!!まさか「ユウ」に繋がるだなんて…!ここまで一気見でした…。生まれてきてくれてありがとうございますホントに…。もっと早く見つけたかった…!!!! (2023年4月7日 16時) (レス) @page40 id: c70cf10f64 (このIDを非表示/違反報告)
白郡(プロフ) - 最高でした!!日付跨いで一気見してしまった…神ですか?神なんですね?存在してくださってありがとうございます。何故この作品にもっと早く出会えなかったのか、、ちくせう… (2023年3月30日 0時) (レス) @page49 id: 91ba7dddf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おいしいくじら | 作成日時:2021年4月14日 4時