【鬼滅の刃】嗚呼、悔い多き人生よ 其の肆【ツイステ】

145話 ページ21

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＿＿＿＿ガキンっ！！













＿＿＿＿監督生は、腰を抜かし顔を真っ青に染め上げガクガクと震えていた。

傍らには抜刀された状態のAの若草色の日輪刀が転がっている。






監督生「ぁ...あ...」


「......」





監督生が顔を真っ青に染め上げ恐怖に塗れた瞳を向ける先には...




煉獄「...。」




獅子のような髪を風にユラユラと揺らし、静かに瞳孔の開いた瞳で監督生を見つめる煉獄杏寿郎の姿があった。

その額にはビキビキと青筋が浮かんでいる。






煉獄「＿＿＿＿...彼女に、時透少女に何をしようとした。」


監督生「ひぃっ...！」





低く、唸るようなその声は監督生の恐怖を煽るには十分すぎる程で。

監督生は小さく引きつった悲鳴をあげると、腰を抜かしたまま地を這い後ろに退く。










＿＿＿＿監督生こと、柚原秋穂は時透Aの殺害に失敗した。


振りかぶった刃が、あとほんの少しで彼女の喉を貫こうとしたその時だった。








突如現れた赫く燃え上がる炎刀に、悪意の刃は阻まれた。





そして、冒頭に戻るのである。













煉獄「...この少女に指一本でも触れてみろ、次の瞬間お前の頸を撥ね落とす。」


監督生「ひっ...いやぁっ！」





＿＿＿＿ガシャンっ！







煉獄の強く重い殺気に当てられ、監督生は涙を浮かべながら甲高い悲鳴を上げる。
思わず傍らに置いてあった花瓶を落として割ってしまう。割れた花瓶から水が流れ出て、床に落とされたクロッカスの花が水浸しになる。





監督生「...っ」





誰か、誰か助けて。
なんなのこの男、突然現れたと思ったら私の邪魔をして。どうして私に刀を向けるの、私は何も悪いことなんてしてない！

それにコイツ、よく見たら下半身から脚にかけて透けてる！
もしかしてこの世界に住むゴースト？いや、それにしてはどこか人の形を型どり過ぎてるような...。







＿＿＿＿＿バタバタっ！






監督生を睨みつける煉獄、そんな彼に怯え腰を抜かす監督生。

暫くの間沈黙が続いていた。が、先程の花瓶の落ちる派手な音を聞きつけたのか、複数人の駆けつけてくる音がする。



監督生は助かった、と肩の力を抜きかけた。









＿＿＿＿＿ッバン！！







焦ったように、大音を立てて扉を開かれる。













(殺害失敗)

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