137話 ページ13
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黒死牟は刀を離さぬ彼女の腕を折り、そのまま遺体を投げ捨てた。
ドシャリ。そんな音を立てて遠くに飛ばされた彼女。
...もう、その瞳に光はない。
ジリジリジリジリジリ...。
画面に砂嵐が走り出す。
「...っ」
彼らの嗚咽は止まらない。
嗚呼、嗚呼!時透Aは死んだ!短い人生を閃光のように駆け抜けた!
素晴らしい生き様だった。
故に、嗚咽が止まらない。
プツン。遂にスクリーンが暗転する。
本当の本当に、最期まで見届けた。
フロイド「っあ゛...っ、昆布ちゃん、...っA...!」
グシャグシャと涙を拭うフロイド。
その視線の先には眠り続ける彼女の姿。今先程人生全てを見届けた相手。
泣きながらその小さな体に縋りついた。
何処にも行かないように。消えてしまわないように。必死に必死に、縋りついた。
今度こそ、彼女が居なくならないように。
絶対に、もう死なせないから。
(そう、固く誓った。)
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神楽 - え、ちょ、ん?神であらせられますか?一気見してもうほんとに好きな作品なのでコメント?させて頂きました!あのぉ本当にこの作品を書いてくださりありがとうございます私はもうこれがあるから生きているといっても過言ではありませんつまりはこれからも頑張って下さい (4月22日 23時) (レス) @page50 id: c039794659 (このIDを非表示/違反報告)
英伶奈(プロフ) - 初めまして!コメント失礼します!こちらの作品凄く大好きで愛読させて頂いております!番外編も是非見てみたいと思っています。宜しければパスワードを教えて頂きたいです! (3月16日 19時) (レス) @page50 id: 282fb023ab (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 死ぬほど泣きました。本当に素敵なお話でした。続き出来ましたらぜひ読ませていただきたいです。本当に素敵な作品をありがとうございます。 (6月6日 0時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人 - す…すごすぎる…!!まさか「ユウ」に繋がるだなんて…!ここまで一気見でした…。生まれてきてくれてありがとうございますホントに…。もっと早く見つけたかった…!!!! (2023年4月7日 16時) (レス) @page40 id: c70cf10f64 (このIDを非表示/違反報告)
白郡(プロフ) - 最高でした!!日付跨いで一気見してしまった…神ですか?神なんですね?存在してくださってありがとうございます。何故この作品にもっと早く出会えなかったのか、、ちくせう… (2023年3月30日 0時) (レス) @page49 id: 91ba7dddf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おいしいくじら | 作成日時:2021年4月14日 4時