慈しい人間の恋物語 (ページ4)

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肆ページ4

貴女side

体力は確かに回復した。いや、だからといって荷物を持って入っている意味は分からない。
師範曰く

カナエ｢せっかくだから体力をつけましょう！｣

だそうだ。因みにしのぶさんは｢走るのはいいけど荷物は病み上がりにはきつい｣と言ってくれたが持たせる訳にもいかず自分で持っている

カナエ｢うーん。しのぶ、今日中に屋敷に着きそうかしら？｣
しのぶ｢このまま走ったら日暮れ前に着くかどうかじゃないかしら？｣

そう、走りながら話していた。すると、

カナエ｢そんなにもかかるの！？じゃあもう少し急ぎましょ！！｣
しのぶ｢姉さん、流石にAが体力持たないと思うわ｣

そう言われた。確かにそうだが自分のせいで他人に迷惑がかかる、それが何より嫌だった。

貴女『･･･。大丈夫･･･です。間に合うよう･･･急ぎましょ･･･。』

言葉を発するのも既に厳しいがそう言うと

カナエ｢ほら！Aも大丈夫って言ってるから大丈夫よ！！｣
しのぶ｢いや、既にだいぶ途切れ途切れなの分かるでしょ？｣
カナエ｢大丈夫よ！なんたってAは私の弟子だもの！！｣
しのぶ｢理屈になってないし！まだ訓練とかしてないのよ！？｣

そう言いつつも走る速さは速くなっていった

そして日暮れ前に屋敷に着くことは出来たが今にも心臓が破裂してしまいそうなほどだった。
そしてそのまま声をかけられつつ倒れてしまった