近界民が7匹 主人公side ページ8
レプ「、、、最後だが、カイチョウの父親は今生きていないか？」
レプリカの最後の質問に俺は目の前が真っ暗になる様な感覚がした。
忘れたいのに忘れられない、四年半前の第一次侵攻の記憶。
父親『、、、A、これでもうお別れだ。お前が息子でよかった。俺の誇りだよ。』
母親『A、ごめんね。愛してるわ。』
兄『、、、A、じゃあな。』
俺の、大切な家族の最後のセリフ。
俺のせいで亡くなった約2万人の人々、行方不明になった400人の人々。
俺は全神経を使って頷いた。
レプ「、、、そうか。すまないな、嫌なことを思い出させた様だ。」
レプリカは本当にすまなさそうに(？)している。
俺は無理矢理笑みを浮かべて首を振った。
背中を嫌な汗が滑り落ちる。
「、、、ちょっと気分が悪くなっただけだよ。大丈夫だ。」
俺は震え始めた手を三雲達から隠す様に握った。
レプ「そうか、ならばいいが。」
レプリカの言葉でひとまずその話は終わった。
三雲「、、、そうだ空閑、昨日みたいなあんな乱暴なことはこっちでは禁止されてる。やめろよ。」
俺には理解出来ない内容なので、話に加わることなく空を見上げた。
話題が変わってよかった。
でなければ今頃気分が悪すぎて今食べている弁当を吐いてしまうところだった。
せっかくレイジさんが作ってくれた弁当なのに、粗末にしたらもったいない。
空閑「、、、ふむ。あっちとはかなり違うんだな。あっちじゃあやられたら仕返ししないと舐められる。」
俺が聞いてない間に随分と物騒な話をしているものだ。
俺が空閑の秘密を知ってから遠慮がなくなったか。
ガラガラッ
突然、のどかなお昼に乱入者が入った。
うちのクラスの3バカだ。
バカ1「あっれ〜？屋上に人がいっぱいいるぜ〜？」
バカ2「誰の許可を得て使ってんだ〜？」
バカ3「使用費一万出せよ。」
バカ丸出しの主張に本当に同級かと耳を疑いたくなる。
1年生とかが困ってるだろう。
「、、、仕方ないな。」
俺は立ち上がった。
空閑「あれ、昨日の3バカじゃん。学習しないの？」
三雲「、、、多分あの後ボーダーに保護されたんだと思う。ボーダーにまつわる記憶は消去されるんだ。」
そう言えば、あいつら空閑にもちょっかいをかけていたな。
空閑「なるほど、そう言うことか。、、、んで、Aはどこ行くの？」
いつの間にか呼び名が変わっている。
それだけ信用されたと言うことか。
「、、、野暮用だ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちひろ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！！林藤さんに至っては寝ぼけていました！！すいません！嵐山さんはオリジナルタグがついたままの時に著作権かなんかで引っかかったのでそうさせてもらっていました。すぐに直したいと思います。ありがとうございましたv(´∀｀*v) (2015年7月10日 18時) (
レス) id: 560de493eb (このIDを非表示/違反報告)
くだります - 「林堂」じゃなくて「林藤」ですよ！あと「あらし山」なんですか？「嵐山」じゃないんですか？ 更新頑張ってください！ (2015年7月10日 17時) (レス) id: 757f1e52e2 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ(プロフ) - ありがとうございます！！頑張ります(・ω・)ゞ (2015年7月4日 19時) (レス) id: 560de493eb (このIDを非表示/違反報告)
レイシス(プロフ) - ちひろさん» いえ。更新頑張ってください (2015年7月4日 0時) (携帯から) (レス) id: 729f0fbf16 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ(プロフ) - 消えました！！レイシスさん、ありがとうございます！！！ (2015年7月3日 23時) (レス) id: 560de493eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沖矢ちひろ x他1人 | 作成日時：2015年5月15日 19時
