君が笑うから (ページ7)

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心地いい温かさに包まれて、
まだ夢の中にいるような気分で
ああ、朝だとぼんやり思う。

昨日は、たしかメンバーさんたちと
打ち上げで…

レモンサワー飲んでたら、なんか…

眠く、なって……？

あれ？それからどうしたんだっけ、私。

ぱち、と目を開けると、なんと目の前には
あどけない健ちゃんの寝顔。

一瞬フリーズして、それから布団から手を出し
ぺちぺちと健ちゃんの頬を触ってみる。

………え、本物？

だんだん事の重大さを飲み込んでいるうちに、
健ちゃんの長いまつ毛がゆっくり動いた。

眠そうな目が、私をとらえる。

健「………ここ、」

「え、？」

健「……だめやで。とめとかな」

そう言われて見たら、首元のシャツのボタンが
結構外されていた。

はだけている、という表現でもおかしくない…

健「ちょ、まてまてまて！俺やないて！！」

恥ずかしさとやられたという気持ちが爆発して
思わず拳を握ると、大慌てで止める健ちゃん。

健「暑いーとか言ってお前が自分で外したんやで！？」

「うそ！！」

健「嘘ちゃうよ。ほんま、めっちゃ我慢してん
からな俺！」

我慢…？

私がぽかんとしてると、軽く頭を小突かれる。

健「俺かて男やもん。次は抑えきかんからな」

頬をふくらませる健ちゃんに、
はてなマークが飛び交うばかりだった。