It takes you away 【前編】

37 柴崎岳 ページ37

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岳「なんでそっち向いてんの？」



あんなに求め合ったのに
終わったら背を向けるAさん

俺は余韻に浸って しばらく抱き合っていたい



岳「ねぇ…こっち向いて」



背中を向ける その肩を掴んで
無理矢理 こっちに向かせた

振り返ったAさんは慌てて顔を隠すから
俺はその手を剥がして組み敷いた

上から見下ろした その目から ポロっと涙がこぼれ落ちる


なんで 泣いてるの？
俺に抱かれても やっぱりヤットさんなの？

ヤットさんをそんなに 好きなの？

俺に抱かれても 忘れられないの？



組み敷いた手を離し
その手で Aさんの頬を撫でる



岳「…泣かないで」

『ごめ…っ』



叶わないってわかってるのに
好きで好きで たまんない

それなのに 俺に抱かれたあと
別の人を想って泣くなんて 残酷だよ



岳「謝らないで 下さい」



もう 体だけの繋がりでもいい

その代わり振り回されてばっかだから
優しくなんかしてあげない

だけど 寂しいなら いつでも居てあげるから｡


そんなことを思いながら
Aさんを腕の中に閉じ込めた

しばらくすると 規則正しい呼吸が聞こえて
腕を緩めたら

安心したように眠る Aさんの寝顔

俺はこの人を もうとっくに愛してるんだと
完全に確信した｡


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ハレンチでごめんなさい(///_///)

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