【刀剣乱舞】何も知らない貴方は幸せ (ページ7)

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７話ページ7

帰ったらみんなが心配そうな表情で私を見つめていた。
その心配そうな瞳が、気に食わなかった。
もうすぐ死ぬであろう自分の未来を見透かされているようで。
だから、心を閉ざした。
でも、あれから１２日ほど過ぎた。
自分でも日に日に弱っていくのをが感じられて、正直怖い。
こんな状態で、あと２日しかない中で刀剣男士達に心を開いて別れを告げられるか？
出来るわけない。
もう、作り笑いするのも疲れた。
楽しいはずのことも楽しく感じない。
未来が不安すぎて…笑えない。

あと２日…あと２日…あと２日…あと２日…。

もう、何にも分かんないよ。
誰か、助けて。
ねえ、お願いだから笑わせてよ。
心開かせてよ。
自分勝手なお願いだって分かってるけど…。
誰か…私に振り向いて。
誰か…私に手を差し伸べて。

今度こそ、心開いてあげるから。

今度こそ、みんなと仲良くして見せるから。

それから間も無く兼さんが来た。
…そして今度こそ心を開いた。
が、すぐに閉じた。
やっぱりあの目が怖い。
私の全てを、知られたくないこと…まだ知られてはいけないことを、見透かされている気がした。

もう、時間が無いのに………！

そう、焦りかけてた頃だったかな。
愛しき彼に救われたのは。