【刀剣乱舞】何も知らない貴方は幸せ (ページ13)

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１３話ページ13

しんと張り詰めた空気の中、私と山姥切はみんなの前に立った。

『今日はね、みんなに大事な話があるの。』

まだみんなの視線が怖くて顔をあげられない。
けど言わなきゃ伝わらない。

『実は…私、死ぬの。』

このときやっと、顔をあげられた。
みんなが私に注目する。
ふと、背中に暖かさを感じた。
山姥切だ。
彼は私を安心させるようにさすった。

ありがとう。
もう、大丈夫だよ。

言葉には出来なかったけど、心の中でそう呟く。
最後まで私に付き合ってくれた彼の為にも、私はことの全てを話そうと決心した。

『私ね、今すごく霊力が不安定なの。原因は不明なんだけど、もう長くは保たないって。数日前に帰って来た時点で余命２週間って宣告されてた。だから…もうあと２日で死ぬから…みんなとも、あと２日でお別れだよ。』

ーお別れだよ。ー

やっと言えた。
伝えなきゃいけないことを。
なんだか心が軽くなった気がする。
今まで私に強く重くのし掛かっていた重荷が、急に解けて崩れて消え去った。
このとき初めて、刀剣男士達に心を全て開けた気がした。
いや、きっと本当に心を開けた。
私が心を閉ざした故に離れていった刀剣男士達はそう簡単には帰って来ないだろう。
それでも良い。
山姥切さえいてくれれば。

そのとき、ふと怒声にも似た声が響く。

「おい！！！！！！！！！！」

その声は兼さんのものだった。
我慢の限界といった感じで私を睨む。
…しかし、その視線は僅かに私を外れて山姥切の方へ向けられていた。
私は唖然としつつゆっくり振り向く。
私が頭の中いっぱいに＂はてなマーク＂を浮かべていると山姥切がクスッと笑った。
ますます困惑する。
それを横目を山姥切は兼さんに言った。

「俺に近侍の座を返してくれた礼だ。ネタばらしはお前がしろ。」
「ふんっ、当然だ。」

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・ぽかーん・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・ぽつーん・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

『えっ！？な、何！？』

何が起こってるの？？？

兼さん、なんで怒鳴ったの？？？

…それより＂ネタばらし＂とは…？

あーもう！一体何なんだぁー！
((((；ﾟДﾟ)))))))Aの脳内大パニック)

ーーーーー
急展開がありすぎるだろ！
と、自分で自分にツッコミ入れたくなります。