3-85「解明プロセス!」 ページ37
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暫くオクタヴィネル寮の入り口で待っていると、鍵を返し終えたレオナさんが姿を現した。
「あ、漸く来たッスね。
遅いッスよ、レオナさん。」
『首尾は上手くいったようですね。』
「たりめーだ。
契約書は。」
ラギー先輩が独特な笑いをしながら契約書を見せる。
「シシシッ!上手く持ち出せましたね。」
「フン、お前の手癖の悪さには恐れ入るな。」
「絶対取られたくないなら、ポケットにもしっかり鍵かけとかなきゃ。」
いや、ポッケに鍵とかどんだけだよ。
「にしても、この契約書の量すごいッスね。
5、600枚はありそう。」
「フン。この学園に入るずっと前から、悪徳契約を繰り返してコツコツ溜め込んでたんだろうぜ。」
レオナさんはそう言いつつ、私に視線を向ける。
「テメエ、分かってたんじゃねえのか?」
『?何がです?』
「とぼけんな。
あのタコ野郎のユニーク魔法だ。
奴の契約に条件を付けたらしいじゃねえか。
そんなの、魔法を理解してねぇと対処なんてできやしない。
──なら、この契約書の弱点だって分かってたんじゃねえか?
なあ?」
そう怪しく笑いながら言うレオナさんに、私も負けじと悪い笑みをこぼす。
『それをユウ達に言えって?
私は巻き込まれた身ですよ?それはあの3馬鹿だけじゃない。アズールにも。
なら、それ相応の“対価”ってヤツを払ってもらわなきゃじゃないですか?』
ユウには悪い事をしてしまったとは思ってるんですけどね。
あと、レオナさんが私の情報を売ったの、まだ地味に根に持てるんですからその分働いて下さい。
最後にそう苦笑すれば、「テメエもいい性格してるじゃねえか」とレオナさんは笑った。
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月奏星(プロフ) - 依存銀着?………あ、イソギンチャクね (2022年8月30日 2時) (レス) @page33 id: a13783a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
はひこ - イラストめちゃくちゃ可愛いですwwハリー◯ッターに出てきたやつを想像してたのですごく癒されました!w (2021年4月1日 1時) (レス) id: 03da1b8318 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - りんりん様、まっちゃぱふぇ。様、コメントありがとうございます!これからも頑張りつつでも楽しんでこの小説を書かせていただきますのでどうぞよろしくお願いします! (2020年12月12日 20時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 続編移行決定おめでとうございます!楽しみです(((o(*゚▽゚*)o)))これからも更新無理せず頑張ってください! (2020年12月12日 17時) (レス) id: fa9c91e4b6 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃぱふぇ。(プロフ) - コメント失礼します!私この小説大好きです!(*´ω`*)これからも頑張ってください! (2020年12月12日 16時) (レス) id: ce469f6b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KK | 作成日時:2020年12月4日 21時